【富山】下島建設(株)/破産申請準備 負債約1億6300万円 住宅着工減で受注低迷
建築工事を手掛ける下島建設(株)(富山県富山市八尾町、下島達雄社長)は事業を停止し、破産申請の準備に入った。負債総額は2025年8月期時点で約1億6300万円。今後、変動する可能性がある。
ピーク時から売上半減 競争激化で受注伸び悩む
同社は1948年創業の老舗建設会社。1991年に「下島建築」として法人化し、1995年に現在の商号へ変更した。建築工事を主力に、大工工事やとび・土工・コンクリート工事などを手掛け、一般個人からの受注を中心に、地場建設業者の下請工事にも対応していた。
業績のピークとなった2003年8月期には売上高約2億8556万円を計上した。しかし、その後は同業他社との競争激化などから受注が伸び悩み、業績は低迷。2025年8月期の売上高は約1億3540万円まで減少し、ピーク時の半分以下の水準に縮小していた。
債務超過が長期化 住宅着工減少も追い打ち
売上低迷に伴い赤字決算が散発し、債務超過の状態が長期化するなど財務内容も悪化していた。近年は住宅市場の縮小も重なり、2026年8月期に入っても受注環境に改善がみられず、資金繰りが限界に達したことから事業継続を断念した。
富山県によると、2025年度上半期の県内新設住宅着工戸数は1866戸で、前年同期の2752戸から32.2%減となった。このうち持家は1007戸で23.3%減、一戸建ても1178戸で23.9%減少しており、個人向け建築を主力としてきた地場建設業者には厳しい市場環境が続いていた。
同社は事後処理を弁護士に一任し、破産申請に向けた準備を進めている。負債約1億6300万円は2025年8月期時点の金額で、今後変動する可能性がある。
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