アイコン 【大阪】「なんばHatch」の湊町リバープレイス、改修検討に応募ゼロ 大阪市の事業者選定が不成立


大阪市は2026年10月21日、音楽ホール「なんばHatch」が入る複合施設「湊町リバープレイス」(大阪市浪速区)の改修・修繕方針を検討する業務委託について、参加申込者がなかったため、事業者を選定できなかったと発表した。

対象は「湊町リバープレイスの持続可能な運営に資する改修・修繕方針等の検討業務委託」。大阪市都市整備局が8月6日に公募型プロポーザル方式で公告し、8月28日を参加申請期限としていたが、応募者が現れなかった。

同施設では過去の設備改修工事でも入札参加者が1者にとどまり、大阪市の入札等監視委員会で価格や技術者不足などが議論されていた。今回の応募ゼロは改修工事そのものではなく、今後の施設修繕方針を検討する業務の事業者選定が不成立となったもの。

 

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改修・修繕方針の検討業務、応募ゼロで選定会議も中止

大阪市が募集したのは、施設の持続可能な運営に向けた改修・修繕方針などを検討する業務。契約期間は契約締結日から2027年3月31日までを予定していた。

公募期間中には、当初8月18日までとしていた質問受付期間を同21日まで延長。お盆休みと重なり、事業者の検討期間への配慮が十分ではなかったことを大阪市が説明している。

しかし、8月28日の申請期限までに参加申込者はなく、予定していた第2回選定会議も開催されなかった。大阪市は10月21日、事業者の選定に至らなかったことを正式に公表した。

応募がなかった具体的な原因や、今後の再公募の有無、実施時期については明らかになっていない。

過去の設備改修工事も1者入札、落札率98.9%

湊町リバープレイスをめぐっては、2025年に大阪市の入札等監視委員会で、設備改修工事の入札状況が審議されている。

対象となった「湊町リバープレイス熱源設備改修その他機械設備工事」は、チラーや氷蓄熱槽などの設備改修を含む工事。入札参加者は1者で、落札率は98.9%だった。

2025年6月16日の大阪市入札等監視委員会では、参加者が1者にとどまった背景について議論が行われた。

市側は、専門工事業者や機器メーカーとの調整が必要な大規模設備改修であること、既存設備との調整に手間がかかることなどを説明。また、事業者へのヒアリングでは予定価格や技術者不足に関する問題が挙げられていた。

委員会では、物価や人件費の上昇を踏まえた積算の見直しや、入札参加事業者を増やすための対策を求める意見も示された。

ただし、当時の設備改修工事と今回の改修・修繕方針の検討業務は別の発注案件であり、2025年に指摘された問題が今回の応募ゼロにつながったかどうかは確認できていない。

築24年の大阪ミナミの文化拠点、延床約2万1240平方メートル

湊町リバープレイスは2002年7月に開業した大阪市所有の複合施設。地下2階、地上7階建て、延床面積約2万1240平方メートルで、約1500人を収容するライブホール「なんばHatch」を中心に、飲食施設やイベントスペースなどを備えている。

道頓堀川沿いに位置し、八角形の建物と水辺の広場が特徴。阪神高速道路の湊町出入口と一体となった構造を持ち、大阪市の都市景観資源にも登録されている。

大阪ミナミの文化・集客拠点として整備された施設であり、開業から24年を迎え、設備の維持管理や改修方針が行政上の検討課題となっている。

今回の事業者選定不成立は、施設全体の休館や「なんばHatch」の営業終了を意味するものではない。

大阪市が今後、改修・修繕方針の検討業務をどのような形で再度発注するかは未公表。施設の長期的な維持管理に向けた行政側の対応が引き続き注目される。

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