【倒産企業続報・埼玉】昭和電子産業と関連3社が破産 「シルウォッチ」の東京信友も、福祉機器のサポートに影響
電子回路設計・電子部品製造の「昭和電子産業(株)」(埼玉県入間市)と関連会社の「(株)東京信友」(同市)、「(株)昭和電子販売」(埼玉県所沢市)、「東京信友福祉販売(株)」(埼玉県入間市)の4社は、2026年10月8日、さいたま地裁から破産手続き開始決定を受けた。
4社は7月10日に事業を停止し、破産申請の準備に入っていた。このうち昭和電子産業と東京信友は8月7日に自己破産を申請しており、今回、関連4社の破産手続き開始が決定した。
昭和電子産業は1986年7月設立。電子回路の設計や電子部品の製造・販売を手掛け、東京信友は聴覚障害者向け情報伝達機器「シルウォッチ」などの開発・販売を展開していた。
電子部品製造の昭和電子産業、受注低迷と借入金負担
昭和電子産業は、プリント配線基板を中心に電子回路の設計、電子部品の開発・製造・販売を展開。3Dプリンターを活用した試作設計や電子機器の修理、リサイクル・リユース事業にも取り組んでいた。
同社は2025年3月期に売上高1億5185万円を計上したものの、1706万円の最終赤字となり、債務超過に転落。2026年3月期は売上高1億5296万円、当期純利益650万円を確保したが、その後も厳しい受注環境が続いていた。
同業他社との競争や主要取引先からの受注減少、各種コストの上昇などが経営を圧迫。借入金も年間売上高を上回る規模となり、資金繰りを維持することが困難になった。
昭和電子産業の負債は2026年3月末時点で2億5095万円とされていた。その後、8月の破産申請時には約2億4800万円、東京信友については約5800万円と報じられている。関連4社の負債総額は確認できていない。
東京信友は聴覚障害者向け「シルウォッチ」を展開
関連会社の東京信友は、聴覚障害者や難聴者向けの腕時計型情報伝達機器「シルウォッチ」を展開していた。
同製品は、来客や火災発生などの情報を振動と文字表示で知らせるシステム。工場や建設現場などで使用する産業用シルウォッチも展開し、福祉・介護機器の販売や受託開発にも取り組んでいた。
同社は2026年7月7日には折りたたみ電動車いす「カルモ」の発売も案内していたが、その後、7月10日に事業を停止した。
東京信友の公式サイトには現在、事業停止を知らせる告知が掲載されている。製品サポートについては、体制が確立次第、改めて案内するとしている。
また、取扱事業者からもシルウォッチの修理・メンテナンス対応が困難になっているとの案内が出されており、既存利用者へのサポート体制が課題となっている。
ただし、製品自体の販売終了や事業承継の有無、今後の修理対応については確認できていない。
関連4社が破産開始決定
昭和電子産業と東京信友のほか、昭和電子販売、東京信友福祉販売も10月8日に破産手続き開始決定を受けた。
破産管財人には内田敦弁護士が選任されている。事件番号は令和8年(フ)第643号、第644号、第679号、第680号。各法人への事件番号の割当は確認できていない。
財産状況報告集会などの期日は2027年2月3日午後1時20分となっている。
破産した4社の概要
| 昭和電子産業(株) | 埼玉県入間市/法人番号:1030001026998/電子回路設計・電子部品製造 |
|---|---|
| (株)東京信友 | 埼玉県入間市/法人番号:4011101035392/福祉・情報伝達機器の開発・販売 |
| (株)昭和電子販売 | 埼玉県所沢市/法人番号:7030001025417 |
| 東京信友福祉販売(株) | 埼玉県入間市/法人番号:3030001154161 |
| 事業停止 | 2026年7月10日 |
| 破産開始決定 | 2026年10月8日 |
| 裁判所 | さいたま地裁 |
| 負債総額 | 昭和電子産業:約2億4800万円、東京信友:約5800万円(8月申請時の報道値)。4社合計は確認できず |
お住まいの地域・都道府県から最新の倒産情報を確認できます
従業員・取引先・利用者が確認すべき手続きと相談先はこちら





