【倒産企業続報・鹿児島】TRUSTの負債2.3億円 売上3.1億円まで拡大、設備投資・関係会社出資が重荷
鹿児島市の交通安全施設工事会社「株式会社TRUST」の破産について、負債額や経営悪化までの詳しい経緯が判明した。
負債総額は2025年5月末時点で約2億3,000万円。2023年5月期には売上高約3億1,000万円を計上していたが、その後は物価高や人件費上昇によって収益性が低下。設備投資に伴う借入金や関係会社への出資負担も重なり、資金繰りが厳しくなっていた。
同社は2026年9月15日、鹿児島地裁から破産手続開始決定を受けている。JC-NETでは9月30日、公共工事が9割を超え、国土交通省やNEXCO西日本関連工事にも施工実績があった交通安全施設会社として既報していた。
ガードレールや標識、区画線工事を展開
TRUSTは2008年6月設立、資本金500万円。ガードレールなどの防護柵設置を中心に、道路標識、区画線、橋梁補修、落石防護柵、道路付属物などの工事を手掛けていた。
公式サイトでは公共工事が受注の9割以上としており、鹿児島県内を中心に九州全域で施工。鹿児島市や鹿児島県警、県地域振興局のほか、下請けとして国土交通省の道路工事やNEXCO西日本の九州自動車道、東九州自動車道などに関連する施工実績も掲載していた。
ガードレール支柱の施工では、岩盤の掘削と支柱打ち込みに対応する「AIR STRIKER」などの専用設備を導入し、防護柵・岩削工事を得意としていた。
売上高は3億1000万円まで拡大
公共インフラ関連の工事を中心に受注を確保し、2023年5月期には売上高約3億1,000万円を計上した。
事業拡大も進めており、2017年12月にはグループ会社を設立。2023年2月には別の建設会社を買収し、3社でグループを形成していた。
単体の交通安全施設工事だけでなく、設備投資やグループ展開を進めながら事業規模を広げていた形となる。
コスト上昇に借入・関係会社への出資負担
一方、近年は物価高や人件費上昇によって工事の収益性が低下した。
これに過去の設備投資に伴う借入金の返済負担が重なり、さらに関係会社への出資も資金面の負担となった。売上規模を拡大する一方で資金需要も膨らみ、資金繰りが逼迫していった。
最終的に事業継続が困難となり、鹿児島地裁が9月15日に破産手続開始を決定した。負債総額は2025年5月末時点で約2億3,000万円となっている。
| 法人名 | 株式会社TRUST |
|---|---|
| 所在地 | 鹿児島県鹿児島市 |
| 法人番号 | 4340001006999 |
| 設立 | 2008年6月 |
| 資本金 | 500万円 |
| 主要事業 | 防護柵、道路標識、区画線、橋梁補修など交通安全施設工事 |
| ピーク売上高 | 約3億1,000万円(2023年5月期) |
| 手続き | 破産手続開始決定(2026年9月15日) |
| 負債 | 約2億3,000万円(2025年5月末時点) |
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