アイコン 2010 福岡の分譲マンションシリーズ① 新たな動きも・・

0621_03.jpg<概 況>
福岡市の分譲マンション市場は、バブル崩壊後も久しく地元デベロッパー優勢下に開発が進められてきた。しかし、今回の不動産ミニバブル崩壊では、そうした地元勢も破綻や大きなダメージを受け、元気に今でも開発している地場専業デベロッパーはいなくなった。それほど、今回の不動産ミニバブル崩壊は、地元専業デベロッパーにダメージを与えた。

福岡都市圏では、販売残戸数もピークより半減しており、作州商事の「エイルマンション福岡東グランディス134戸」や大和ハウスの「プレミスト千早タワー518戸」の大型マンションのように新規に開発に取り掛かった物件もある。また新たな動きでは、新規中央進出組の日商エステム(大阪)が、東区馬出に83戸を着工して動き始めたことが注目される。
とはいえ、財務内容の良い新栄住宅ですら、開発用物件を有しながら、開発を控えている状況が続いているのが現実である。
地元デベロッパーでも、破綻の心配のないJR九州・西日本鉄道及びタクシーの第一交通産業は別枠。JR九州がMJRシリーズで、西鉄がサンリャンシリーズを展開、これまでにも多くの実績を残し、販売中の物件も多い。それでも不況により販売不振に直面、最近では開発を大幅に鈍化させている。
生き残った地場新興デベロッパーも開発意欲はあるものの、金融機関が貸し渋りをしており、土地を所有していても建設すらままならない状況となっている。
今後の福岡分譲マンション市場は、地場大手(JR九州・西鉄)および分譲マンション好きの積水ハウス(開発用土地をまだ市内各所に多く所有)を核に、第一交通産業・西日本シティ銀行がバックアップする作州商事や中央大手を中心にゆっくり進められていくものと思われる。これまで地場デベロッパーをリードしてきた新栄住宅・ユニカ・ソロンの名が挙がらないのは寂しい限りである。
 

[ 2010年6月21日 ]
モバイル
モバイル向けURL http://n-seikei.jp/mobile/
この記事を見た人は以下も見ています(福岡のマンション2010、)
スポンサードリンク