アイコン 2010 福岡の分譲マンションシリーズ② まだ激戦続く東区

<東 区>

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福岡市東区で現在販売もしくは開発中の分譲マンションは14物件、建築中の物件はうち4物件となっている。建築中でも、大和ハウスと第一交通産業のJVとなる「プレミスト千早タワー」の3棟は、破綻した栄泉不動産から引継いだ物件。実質新たな物件は、大阪の日商エステムが馬出2丁目に「エステムプラザ東区馬出(83戸)」の新規着工があるのみ。

それでも東区の代表格は、当「プレミスト千早タワー」31階建超高層、3棟の総戸数は518戸の超大型物件。当地は旧国鉄香椎操車場の再開発地、新設のJR千早駅前を中心にすでに新しい町並みができている。好立地からして人気もあり、大和ハウスは当駅西口に分譲マンションを開発した実績もある。超大型物件だけに他のデベロッパーが、近隣地に手を出しにくい状況にある。大和ハウスでは当「プレミスト千早タワー」の販売開始時期を秋口としており、A棟の竣工予定は来年4月、B棟6月、低いC棟は9月としている。
同地区では、同じ千早駅そば(東口)で開発していた「MJRザ千早」(170戸)は、本年2月竣工したが、人気の千早であることと営業努力により完売している。
埋立地のアイランドシティでは、3棟建ての超高層「アイランドタワー スカイクラブ」(409戸、新栄住宅)は、建設途中に発生したサブプライムローン問題やリーマンショックにより販売を苦戦していたものの20戸あまりを残すのみとなっている。
しかし、同じアイランドシティの積水ハウス等が開発している照葉テラスマリナコート2棟(1・3番)は、先行して同社グループが開発したヴェルデコート4・5番館(08年2月竣工、計残8戸)とマリナコート2番館(37戸/91戸)が、リーマンショックで販売苦戦を強いられていることもあり、当初竣工予定の3月を半年ずらし、本年9月竣工させる予定で工事中。そうした事情から「照葉テラス マリナコート」2棟はまだ販売も開始されていない。

 千早やアイランドシティより天神寄りの「箱崎」では、西鉄が2棟販売中(09年11月までに竣工、2棟計で49/74戸)。博多湾や箱崎宮に隣接しており、環境はけっして悪くないが大苦戦。西鉄の成功事例としては、以前人気が高かった香住ヶ丘の地に大型物件「パーク・サンリヤン香住ヶ丘」(151戸)を本年2月竣工させた。現在も販売中(14戸)であるが、順当な販売実績を示している。西鉄では同地近隣にグループの西鉄ストアーを新規オープンさせるなどグループ挙げてのプロジェクトとしている。
JR九州の「MJR香椎」(25/72戸)は4月竣工、香椎駅前3丁目(九産大高校側)にあるものの、決して好立地とはいえず、近隣も区画整理事業で再開発中、残りは時間をかけ販売するものと思われる。

<JR上り線>  博多駅⇒吉塚駅⇒箱崎駅⇒千早駅⇒香椎駅⇒九産大前駅⇒
<地下鉄-貝塚線> 天神・博多駅・・⇒箱崎⇒「貝塚乗換」⇒西鉄香椎宮前(千早)⇒西鉄香椎駅⇒香椎花園⇒
以上、不動産ミニバブル全盛期には、リゾート気分の西戸崎にも大型マンションが開発されるなど、東区から新宮・古賀・福間などJR鹿児島本線沿い駅にかけ、マンションが数多く開発されてきた。しかしそうした開発物件は今では限りなく少なくなっている。東区の開発は今後とも新しい街として人気の高い千早を中心に進められるものと思われる。
 

[ 2010年6月22日 ]
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