アイコン 米の北朝鮮攻撃、日本も参加を約束か 中国も瀬戸際

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北朝鮮への専守先制攻撃論、先制攻撃準備論、サリンミサイル論。
安倍首相は13日、参院外交防衛委員会で、北朝鮮の弾道ミサイル技術に関し「サリンを弾頭につけて着弾させる能力をすでに保有している可能性がある」と述べた。
今の北朝鮮、核・サリン・VXなんでもありだろう。

アメリカは、アフガンで核爆弾に次ぐ破壊力のある巨大爆風爆弾(MOAB)を初めて使用した。先般はシリアがサリン爆弾を使用したとして、59発のトマホーク巡航ミサイルを軍事空港に撃ち込み、空港を破壊した。
それぞれ北朝鮮への見せしめの意味も込められているといい、撃ち込まれた相手はたまったものではないだろうが・・・。

日本は、北朝鮮のミサイル攻撃を撃退するため、米国から導入したPAC3迎撃ミサイルを全国13ヶ所(16高射隊)に、日本海で展開させるイージス艦(4隻保有)にSM3ミサイルを搭載している。
もしも、トランプとの会談で密約があったとすれば、米軍の北朝鮮への攻撃時、専守先制攻撃容認の日本軍も一緒に攻撃する可能性もある。
しかし、現実の日本は、専守防衛のため、敵地攻撃用ミサイルを保有していないが、潜水艦(そうりゅう型)には対艦ミサイルを搭載しており、敵地攻撃も可能。GPS誘導で射程は280キロ程度。現実には、攻撃しようともできないのが実態で、迎撃と後方支援にとどまる。
(韓国は武器商人のドイツ国から射程500キロの高性能の空対地精密ミサイルを導入している。現行数十発、最終190発。裏を返せば西日本一帯も射程)

<現実には迎撃ミサイルの性能は非常に低い>
しかし、戦闘でのミサイルに対する撃墜性能は未知数で1割以下ともいわれている。莫大な費用をかけ装備している割には、そんなもん。(演習での撃墜能力は80%だろうが、予定された時間と場所での演習能力に過ぎない)。北朝鮮から発射されたミサイルは日本へは10分で到着してしまう(撃墜力8割獲得には、常時、すべてのシステムが完璧な状態で迎撃体制に入っておかなければならないことを意味する)。それも落下過程ではスピードも落下角度も増し、より迎撃は難しいとされる。

ミサイルより速力の落ちる戦闘機に対しても、フレアや模擬弾、電磁波を発射された場合、実際の撃墜能力は劣る。
地対空ミサイルは無防備の旅客機を撃ち落すために開発されたものではない。当然、戦闘機やミサイルは迎撃に対処する防御システムも搭載している。

シリアのサリン爆弾は北朝鮮から導入したのではという報道もなされていた。雑把な報道機関の報道ならば、それなりに判断できようが、メジャーな報道機関が報道するところに、いろいろな意図と思惑が隠されているようでならない。しかし、事実なのかもしれないところに恐怖を覚える。

トマホーク59発を撃ち込んだ米軍も、ロシア除く国連の常任理事国も、その報道機関もシリアのサリン爆弾と断定しているが、その証拠はない。戦争はいつもそんなところから初まるのがこれまでの歴史である。

さて、万が一、北朝鮮がミサイルを日本へ向け発射させた場合、日本海のイージス艦がAM3迎撃ミサイルを発射するのは当然のことだろう。その後、北朝鮮の発射基地へ向け、艦対地ミサイルを発射するかどうかだ。

北朝鮮が日本に向けているミサイルの数は1100基以上もあると試算されている。射程500~1000キロ前後のスカッド・ミサイルは800基以上、射程が1300キロのノドン・ミサイルも300基あると言われている(1000キロで東京島嶼部除き日本全土入る)。現在の自衛隊や米軍の能力では、これだけの数のミサイルを迎撃することはできない。
日本の迎撃ミサイルは、PAC3は全国16ヶ所に全300発程度、イージス艦のSM3-40発程度。それも命中率は別。また一度に撃ち落せる数も制御システム上から限られている。
PAC3:16高射隊×16発装填×2基=512発
PAC2:16高射隊×4発装填×3基=192発

<米国にとって恐怖の核小型化>
また、先般、北朝鮮は潜水艦からSLBM(北極星1号)を発射したが、米国近くまで行き米国本土に撃ち込むこともできるということを証明している(2016年12月の発射では約500キロ飛んだ・・・米軍公表)。
当然、北朝鮮の核兵器が小型化し、地上ミサイルのICBM(開発中)や潜水艦のSLBMの弾頭に搭載が可能になった場合、それは米国の主要都市を直接破壊する核兵器となる。当然、日本の主要都市・主要施設も対象は言うまでもない(既存の中距離ミサイルの弾頭に装着すれば可)。

その脅威だけは避けるため、そうした実験を行えば、米国は必ず軍事行動を起こす。北朝鮮の核開発やミサイル発射実験の禁止は国連で決議されており、大義もすでに存在する。

<中国に投げられた匙、裏取引・・・>
4月6・7日の米中会談を終え、中国側は北朝鮮に対して、核実験やミサイル実験に対して、強烈な圧力をかけていると見られる。しかし、中朝首脳は双方とも就任して4年も5年も経とうというのに1度も会談を持っておらず、中枢部間のパイプも細くなっているのが現実。
中国が、時間稼ぎのため今回は北朝鮮に中止させたとしても、見返りに北朝鮮へ何を約束したか、そちらの方が恐怖だろう。
現実はその裏取引により、先送りされただけで、その裏取引資金により、性能がよりグレードアップする可能性すらある。

日本の朝鮮総連の機関紙も、すでに(ICBM開発につながる)人工衛星打ち上げの可能性を示唆している。
韓国軍部は、北朝鮮はいつでも核実験を行える体制にあると表明している。

北朝鮮の4月のイベント、太陽節(15日)と建軍節(25日)の2つの大きな節目を前に、もしICBM(大陸間弾道ミサイル)や人工衛星の発射、核爆発実験が行われた場合、危機が現実なものになる可能性が高くなる。

<中国が北朝鮮の実験停止に失敗すれば・・・最悪の事態に>
米政権も中国に北朝鮮の匙を投げており、奏功せず、それらの実験が行われた場合、直ちに重大局面に至る可能性が非常に高い。
そのために米軍は、朝鮮海域(東シナ海、対馬+朝鮮海峡、日本海)に空母カール・ビンソン打撃艦隊やイージス艦を集結させている(空母ロナルド・レーガン打撃艦隊も日本にいる)。それを補強するように日本のイージス艦なども同海域へ集結している。それに南シナ海近隣には空母ジョン・C・ステニス打撃艦隊もいる。(空母ステニス打撃艦隊が朝鮮半島へ向かえばヤバイ確率が急上昇する)

駐留米軍と韓国軍は大動員してこの間頻繁に北朝鮮攻撃を前提とした軍事演習を行っている。駐留米軍と韓国軍のミサイルも戦闘機からのミサイルも火を噴く、当然、嘉手納や岩国基地からも直接出撃することになる。(但し、韓国は、大統領不在、野党が多い国会であり、動くか不明、特に5月9日以降は新政権となる。ただ、攻撃を受けた場合は韓国軍主導で即反撃に出るだろう)

短期決戦のため、核兵器を除く地球上のあらゆる最新攻撃兵器が使用されることになる。北朝鮮の政治中枢や軍事基地(空軍基地+ミサイル基地+核施設+)は破壊し尽くされることになる。

ただ、北朝鮮は戦後から全体主義国家、国民は新興宗教やイスラム過激派のように洗脳し尽されており、後は中国に委ねるしかない。

実際こんなことが生じれば、腕白正恩坊やの軍事大国アメリカへの挑発の代償は、あまりに大きいと言えよう。
(中国習近平が個人的に北朝鮮金正恩を嫌い、孤立させたことにも起因している。ただ、アメリカをそうした北朝鮮に目を向けさせ、南シナ海を埋め立て実効支配するという中国の戦略の可能性もある・・・、実際、南シナ海ではミサイル要塞基地を造り上げることに成功させている)


米国防省2016版ではトクサおよびスカッド用のTEL(移動式発射装置車両)は、合計最大100両、ノドン用のTELは最大50両、IRBM(=ムスダン)用のTELは最大50両保有。
HISの2015版によれば、北朝鮮は合計700~1,000発保有しており、そのうち45%がスカッド級、45%がノドン、残り10%がその他の中・長距離弾道ミサイルであると推定されている。

最大1000発として、
(上記文面では1100発と見解が異なっている。北朝鮮は不明なところだらけ)
スカッド450発(射程500キロ~1000キロ)、
ノドン450発(射程1300キロ)
テポドン+ムスダン100発(射程1500キロ~1万キロ)
(このほか、射程120キロのトクサ数量不明がある)

<日本のミサイル防衛、迎撃ミサイル網>
0410_01.jpg

<北朝鮮保有ミサイル>
 <北朝鮮保有ミサイル>


ニューヨークタイムズ昨年9月5日、平和主義過ぎるオバマの時代のケリー国務長官が「米国の核の傘のいかなる縮小も日本を不安にさせ、独自核武装に向かわせるかもしれない」と述べたと掲載した。
日本は、米国に対して核を先に使わないという政策を表明することに反対している。例えば、地下のシェルターに逃げ込んだ北の頭を殺害するには、地下2~5m貫通して爆発する戦術核が必要となる。

ましてや、「北が南や日本(米軍基地含む)へ核を撃ち込む可能性があるなら、それより先に核兵器を使い、北を攻撃するように」と米国に要請しているものとも解釈できる(可能性はいつでもあるのだが・・・)。
日本には、山ほど原爆を製造できる核廃棄物燃料棒がある。英国にも再処理すべく預けている分も小山ほどある。

高速増殖炉はプルトニウムの純化をはかることができ、小型のプルトニウム核爆弾を製造することが可能となる。管理できる技術者もいなかったもんじゅの廃炉、それでももんじゅ2を、核先進国のフランスを巻き込み巨額をはたいて造る計画となっている。そのフランスさえまだ試行錯誤の段階で計画も延び延びになり、現在は2030年に再々延期され運用開始計画となっている類のもの。

すでに巨額をかけて原子力船「むつ」を造ったが、最初から放射能漏れを起こし、失敗に終わった。成功していたら、今では艦船や潜水艦などの動力に当然使用していたことだろう。日本には、銭を儲けたい企業と、核が大好きな学者や統治者がなんと異常に多いことか。

ということで、米トランプの場合、娘さんに核ボタンを押す決定権があり、核搭載のミサイルの兆候が北にあるならば、戦術核ではなく、本物の核攻撃も辞さない可能性すらある。ましてや米空軍の烏山基地が核攻撃を受けた場合、当然のごとく、平壌を報復核攻撃することだろう。

今度、北朝鮮が核実験や人工衛星打ち上げも含むICBMの挑発実験を行えば、間違いなく米トランプが北朝鮮を軍事制裁し、核戦争になる危険性も潜んでいる。
そのミサイルの打ち合いの犠牲は、北は別として、韓国民や日本国民にも出るが、攻撃を高く評価するアメリカ本土の米国民には無縁なもの。
核搭載ミサイルが発射されないことを祈るばかりだ。

基地外金正恩を北朝鮮から除外しなければならないことは間違いない。
中国もこれまで、米朝問題だと開き直っていたが、トランプから恫喝を入れられ、北朝鮮をなだめる瀬戸際に立たされている。
北朝鮮の高官もすでに核実験のボタンは正恩に委ねられている段階だと発言している。
今日は太陽説、軍事パレードは派手に行おうが、実験はやり過ごせた。ただ、25日には建軍節が待っている。それをやり過ごせたら、中国の北朝鮮に対する圧力が本物だと見て良いだろう。
 

[ 2017年4月17日 ]
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