7月の中国自動車市場 日系15.2%増、韓系▲36.9%減
中国の自動車販売台数もこれまでのような伸び率はなくなり、落ち着いてきている。
そうした中、日系勢は、デザイン、燃費、顧客それぞれのニーズ合致させた利便性、故障率、中古車引取価格など顧客満足度を高めた結果だろうが、7月は乗用車全体が4.3%の伸び率の中、15.2%も増加させている。7月までの累計でも全体は2.0%増のなか16.7%増と急増させている。
それを牽引しているのがホンダ、これまで日産が一番多くの車両を販売していたが、今ではホンダが一番中国で販売している。過去日本でもそうであったように、若者に人気が沸騰している。海外で高く評価され続けているシビックも売れている。
昨年までは減税の小型車(1600CC以下)に強かったVWやGMが、今年から減税幅が半減され、小型車の購入が減ったことにより、昨年までに比し伸び率が低迷している。
韓国勢は、韓国内でのTHAAD配備問題から、不買運動が生じている。7月末にはこれまで文政権が意図的に遅延させていたTHAAD追加配備まで唐突もなく早期配備を発表し、先が見えない展開になっている。
現代は、昨年10月中国河北工場を完成させ、今秋には重慶工場も完成する。生産キャパは合計で60万台拡大、現代・起亜(=現代子会社)の既存工場を合わせ、来春には合計生産キャパは280万台に達するという。昨年の両社の販売台数は179万台だった。
落ち込みようは他人事ながら心配されるが、当の現代は意気盛んのようだ。32項目のリコール隠しと当局のリコール要請に応じぬ会社姿勢は欧米でもその影響が心配されるのだが・・・。
7月の中国市場の自動車販売台数
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2017年
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7月
|
1~7月
|
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|
/万台
|
前年比
|
/万台
|
前年比
|
セダン
|
82.49
|
-0.3
|
622.40
|
-2.8
|
SUV等
|
85.35
|
9.4
|
670.74
|
7.1
|
乗用車
|
167.84
|
4.3
|
1,293.14
|
2.0
|
商用車
|
29.28
|
18.4
|
239.38
|
17.5
|
合計
|
197.12
|
6.2
|
1,532.52
|
4.1
|
内資・外資系別乗用車販売台数
|
||||
|
/万台
|
前年比
|
/万台
|
前年比
|
民族系
|
67.92
|
7.2
|
561.87
|
4.7
|
独系
|
35.27
|
10.8
|
262.79
|
6.2
|
日系
|
33.39
|
15.2
|
232.31
|
16.7
|
米系
|
20.25
|
-3.7
|
155.42
|
2.6
|
韓国系
|
7.00
|
-36.9
|
50.10
|
-45.5
|
仏系
|
2.58
|
-29.1
|
21.42
|
-36.8
|
中国汽車工業協会発表、韓国系は現代と起亜の2社
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現代+起亜の中国販売台数
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2016年
|
2017年
|
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|
販売台数
|
前年比
|
販売台数
|
前年比
|
1月
|
123,900
|
-22.3%
|
110,100
|
-11.1%
|
2月
|
92,800
|
-21.7%
|
91,200
|
-1.7%
|
3月
|
152,100
|
-6.4%
|
72,000
|
-52.6%
|
4月
|
146,900
|
0.5%
|
51,100
|
-65.2%
|
5月
|
150,500
|
16.7%
|
52,500
|
-65.1%
|
6月
|
142,200
|
45.5%
|
54,100
|
-61.9%
|
7月
|
111,000
|
31.8%
|
70,000
|
-36.9%
|
8月
|
124,100
|
29.0%
|
|
|
9月
|
159,200
|
20.3%
|
|
|
10月
|
160,000
|
1.3%
|
|
|
11月
|
206,500
|
14.5%
|
|
|
12月
|
222,800
|
3.7%
|
|
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7月累計
|
919,400
|
2.4%
|
501,000
|
-45.5%
|
年計
|
1,792,000
|
6.7%
|
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・中国汽車工業協会発表分
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2016年は過去最高
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