アイコン 自動走行のZNP IZACのPCL販売開始

ZMP(東京都文京区、代表:谷口恒)は、自社開発の自動運転用コンピュータIZAC(アイザック)を汎用開発ツールであるOpen CV・ポイントクラウドライブラリ(PCL)への対応を開始した。

 認知・判断・操作をリアルタイムで行う自動運転車・自律移動ロボットの開発に用いられる。

IZACは、自動運転に必要となる認知・判断・操作の機能をライブラリ化し効率的に開発を進めることができるハードウェアとソフトウェアの統合システム。当社開発の自動運転車RoboCar(R) MiniVanに搭載し自動運転技術開発プラットフォームとして販売するとともに、公道での各種実証実験に使用している。また、宅配ロボットCarriRo(R) Deliveryにも搭載し、各種実証実験で使用している。

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 IZACは、インテル高性能プロセッサをメインCPUに使用し、リアルタイム性を要求されるタスクと非リアルタイムなタスクをワンボックスで制御可能。フレームワークとしてはOROCOS(Open Robot Control Software)を採用。OROCOSは、2000年に構想されたロボット制御のフレームワークであり、同じくロボット制御に用いられるROSに比べリアルタイム性に優れており、ドイツAUTONOMOS社(オランダTomTomの子会社)の自動運転車にも採用されている。

IZACは、OROCOSフレームワークを用い、周囲環境認識、制御、軌道生成など自動運転に必要となるアルゴリズムをコンポーネント化し、タスク監視、モニタ、ロギングなど、アプリケーション開発のための仕組みを提供している。

 Open CVは、オープンソースの画像認識機能のソフトウェアライブラリであり、カメラ映像から白線検出や信号検出などに活用が可能。

PCLは、オープンソースの3次元点群処理のためのソフトウェアライブラリで、ステレオカメラやレーザーレーダ(LiDAR)から得られる3次元データを入力として本ライブラリを用いることにより、自車位置の特定や障害物の検出などに活用が可能。

 自動運転車や自律走行ロボットにおいては、カメラやレーザーレーダを用いた周囲環境のセンシングが必要となり、IZACがOpen CV・PCLに対応することにより、オープンソースソフトウェアの活用による開発・検証の加速や効率化、開発アルゴリズム・ソフトウェア資産の活用が期待できる。

IZACの販売価格は1台350万円。

以上、

 

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[ 2018年1月24日 ]

 

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