アイコン インドネシア 海底パイプライン原油漏出・火災で非常事態宣言

 

 

インドネシア政府は5日までに、同国カリマンタン島の東カリマンタン州バリクパパンの湾岸部で先週末に発生した原油流出と火災を受け、非常事態宣言を発令した。大きく出遅れた政府の対応が批判を招いている。

海洋環境や経済活動に被害が生じ、漁師5人がこれまで死亡した。現場には濃い黒煙が立ちこめ、住民が呼吸困難や嘔吐などの症状に襲われているとの情報もある。

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<プルタミナが当初否定・初期対応遅れ被害拡大>
地元紙ジャカルタ・ポスト紙などによると、国営石油企業「プルタミナ」が4日、原油流出は同社の海底パイプラインの1本が原因と断定。流出量の把握に努めているとした。
同社の広報担当者は、漏出を最初に探知した際、事態の悪化を避けるためこの1本を閉鎖したと説明。

ただ、地元メディアは、これより前、同社は同湾での水質検査を踏まえ、過失行為を否定し、船舶用燃料油が原因で原油ではないと主張したと伝えていた。

その後に、油に汚染された海水の再三の検査で、同社の原油が漏出したと結論付けていた。
バリクパパンの環境行政当局者によると、原油汚染海域で油分散剤やオイルフェンスを沿岸部の居住地域などに投じる対策を講じている。

沿岸部では軍兵士や地域住民らが油除去のボランティア活動に従事している。バリクパパン周辺では過去にも深刻な油流出事故が起きていたという。

<↓ ボルネオ島地図>
ボルネオ島地図

 

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[ 2018年4月 6日 ]

 

 

 

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