アイコン 台湾で2度も大惨事のATR72機 スペック

台湾で墜落して大惨事となっているエアバスATR72型機、操縦士の最後の叫びが「エンジンが故障した」だったという。
映像の飛行機を見ても、墜落直前の左側のプロペラは回転していない。機体は右側だけかろうじて回転していたため、90度になり墜落していた。

プロペラ機は、安全な飛行機とされる。特に墜落については、エンジンを停止すれば、操縦不能の激落はないとされ、可能な限り安全な場所まで飛行することができる。
 ところが、今回は離陸直後であり、高度もなく、悲惨な結果となっている。

エンジンの故障は、エンジンそのものなのか、電気系統なのか、燃料供給系統なのかこれから調査される。

 当機は、まだ新しいものの、エンジンをすでに1基(双発機)取り替えていたという。エンジンを取り替えるほど問題があったということだが、1月26日に定期検査も受け、問題なかったとされる。

<昨年7月の墜落事故>
ATR72型機は2014年7月23日、台湾で墜落している。
台湾南部の高雄国際空港発、観光地の澎湖島馬公空港行きの定期旅客便トランスアジア航空(復興航空)222便、台風10号による天候不良の影響を受け馬公空港に着陸失敗、復行を試みたが上昇できず、澎湖県湖西郷西溪村に墜落した。乗客54名、乗員4名のうち、49名の死亡が確認された。また、この事故で民家2棟が巻き込まれ、少なくとも5人が負傷した墜落事故があっていた。
当時、台風の影響下、無理な飛行が墜落原因とされたが、それだけだったのだろうか。

ATR72型機は、航空機メーカーのATR(Avions de Transport Régional )が製造する双発ターボプロペラ機。
ATRは、フランスのアエロスパシアル(現エアバス・グループ)とイタリアのアエリタリア(現アレーニア・アエロナウティカ)が1982年に興したコンソーシアム(共同事業体企業、両社の折半出資会社)。
現在、イタリアのアレーニア・アエロナウティカで、ATR42や72型機が生産されているようだ。

<ATR72型機>
初飛行:1988年10月27日
生産数:678機(2013年12月時点)

<スペック>
乗員:2名(パイロット)
定員::64~72席
ペイロード:7,200 kg (15,873 lb)
全長:27.19 m (89 ft 1.5 in)
全高:7.65 m (25 ft 1 in)
翼幅: 27.06 m(88 ft 6 in)
翼面積:61 m2 (657 ft2)
空虚重量:19,700 kg (43,430 lb)
運用時重量:12,500 kg (27,558 lb)
最大離陸重量:21,500 kg (47,400 lb)
動力:プラット・アンド・ホイットニー・カナダ  
PW124B ターボプロップエンジン、1,790 kW (2,400 shp)×2

 

[ 2015年2月 5日 ]
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