事故などで突然亡くなった人たちの死因を調べている東京都監察医務院では、東京２３区で平成２４年までの１０年間に扱った５歳未満の子ども１１９人の事故死の傾向や経緯を、今回初めて分析した。

その結果、死因として最も多かったのが窒息死で、全体の約６割にあたる６８人にのぼった。
このうち、ミルクなどを飲んで寝た後にもどして気管を詰まらせたのが２７人と最も多く、次いで大人用の寝具がかぶさって窒息したのが１７人などとなっていた。

乳児は、ミルクなどと一緒に飲み込んだ空気をはき出す時にもどすことがあり、げっぷをさせたり、すぐに寝かしつけないなどの注意が必要だが、今回のケースについて保護者から聞き取りしたところ「子どもがはき出さないようげっぷさせた」と答えたのは２件にとどまっていたという。

東京都監察医務院は「赤ちゃんは自分の身を自分で守れない。授乳した後は子どもにげっぷをよくさせるなど改めて注意してほしい」と呼びかけている。

今回、分析にあたった医師によると、ミルクなどを飲んだあと、子どもを縦に抱いた上で背中をさするようにするとげっぷが、出やすいとしている。

このほかげっぷが、出にくい子に対して、東京助産師会は、寝かせるときに顔を横向きにしてしばらく様子を見ることも、事故の防止につながると呼びかけている。

また、寝具がかぶさったり、一緒に寝ていた親に圧迫されたりして亡くなる事故については、ベビーベッドや軽いベビー用寝具を使うことも重要だと指摘している。
以上。

尊い命、大切に育てましよう。
ゲップは赤ちゃんの背中をたたかないで、軽～くさすってあげましよう。