大塚家具株主総会 40円配当 80円×3年に違反と 業績不振では・・・
同社の株主総会は、80円配当を3ヶ年続けるとした社長復帰の宣言、しかし、3年目となる昨年12月期は40円配当、これに対して株主総会では、業績不振の中40円も配当をすべきなのか、80円の配当は約束ではないのかという質問が提起されたという。
40円としたことに対して、久美子社長は、自社株買いしたことから株主には相応のメリットがあったはずだと40円配当を正当化したという。
しかし、2015年の値上がり前でも1000円あった株価も、今では業績不振から600円台まで落ちている。
無借金の同社の財産である現預金も2015年12月末110億円あったが、赤字と配当から、今では18億円まで減少し、その上で40円の配当を行い、7億5千万円がさらに減少する。
昨年から今年はじめにかけ退職者続出で営業に支障が出るほどだという。
第一四半期の1~3月期も赤字ならば、退職金支払い・配当により、10億円を割り込んでいる可能性も高い。
まんまる2年続けて大赤字では社長としては責任問題が浮上しようが、株主総会により今期も久美子社長に経営を委ねる。
また、大塚勝久元会長も自前で家具店を開設しており、いまさら呼び戻すこともできない。
家具市場は、ロープライスのニトリやIKEAに席巻されており、さらに分譲マンションは造り付け家具により殆ど必要なくなっている。それでも必要な家具を重点的に販売するしかない。アベノミクスで中流層は下層中流層に転落、ただ、富裕層は増加しており、同社は取り込む必要があろうが、同社の家具は高級品であっても、日本メーカーのうちでも最高級品ではない。
<履歴>
2009年3月、大塚久美子取締役が代表取締役社長に就任。勝久社長は会長に。
2014年7月、大塚久美子社長が業績不振で解任され取締役に、父の勝久会長が社長を兼任。
2015年1月、クーデターの取締役会で大塚久美子取締役が社長に復帰。
2015年4月、株主総会で大塚勝久会長退任。
非連結/百万円
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2015年12月期
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2016年12月期
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2017年12月期
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売上高
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58,004
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46,307
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41,079
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営業利益
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437
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-4,597
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-5,136
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経常利益
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633
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-4,436
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-5,144
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当期利益
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359
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-4,567
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-7,259
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総資産
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45,712
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37,685
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29,169
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自己資本
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34,464
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26,024
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17,648
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資本金
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1,080
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1,080
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1,080
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有利子負債
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自己資本率
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75.4%
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69.1%
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60.5%
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発行株式数
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1,940万株
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1,940万株
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1,940万株
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