アイコン アシアナ機・機内食連日の飛行機遅延 問題は財閥企業の弊害では

 

 

2日午前9時、仁川国際空港から日本の成田に向かう予定だったアシアナ航空機が、機内食の搭載が間に合わないなどの理由で出発が1時間40分遅れた。

同日午後5時、日本の札幌、中国の西安などに向かうアシアナ航空機の18便が、機内食の搭載を諦めて食事なしで運航した。

1日には同航空の国際線80便のうち51便が機内食の搭載が間に合わずに出発が遅延し、36便は機内食を搭載せずに目的地に向かった。

1日に発生したアシアナ航空の「機内食遅延騒動」が2日目も収まる気配を見せない。
航空機の接続待ちなどの理由で18便が遅延(国土交通部〉基準で1時間以上の遅れ)したが、仁川空港の遅延基準(15分)で見ると、ほとんどが予定より遅れて離陸した。

アシアナ航空側は「可能な限り早急に正常化させたい」と説明しているが、機内食遅延問題は当分の間続くとみられる。
航空機が機内食の問題で大量に遅延するのは異例のこと。アシアナ航空の機内食に何があったのか。

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<裏に錦湖財閥の経営問題が・・・>
中国海南グループと錦湖グループの関係、海南グループは海航集団は今年に入り、膨大な海外不動産投資で資金繰りが悪化、泣く子も黙る王岐山(現在№2)がバックだったことから、報道も遮断され、存続を許された集団。

2016年末にアシアナ航空は、中国の海南グループ系列の「ゲートグルメ・スイス」と4対6の持株比率でゲートグルメ・コリア(GGK)を設立、今年7月からGGKから機内食を調達することにした。
ところが、今年3月、GGKが建設していた機内食製造センターが火災を起こし、予定通り、7月から供用することは不可能になった。
そこで通常ならば、これまで委託していたルフトハンザ航空傘下の機内食会社LSGにGGKが生産できるまで、生産委託すべきだろうが、強引にLSGからGGKに契約を切り替えており、依頼することもできず、中小企業のシャープ DO&COと短期契約して機内食を調達することを決定。

ところが、シャープ社はこれまで機内食は3千食の供給実績しかなく、日に必要とする2万5千食を製造する能力と施設は持ち合わせていなかった。それもアシアナ側とは3ヶ月間の期限付きの臨時契約で新たな投資もできない。

<納品予定の機内食会社代表、死亡>
当問題が発生し、シャープ社の社長が亡くなったことが判明、自殺と見られるが、財閥企業特有の独断がこうした事態を招いたと見られる。
当然、代表が亡くなっていることから、シャープ社は機能せず、機内食の手配ができず、混乱が続いているものと見られる。

錦湖財閥は、ドル箱となったアシアナ航空と機内食事業からも収益を上げ、かつ海航集団(=海南グループ)に機内食の餌をぶら下げ、投資を引き出す算段だったようだ。
ところが、海南グループの実態は、先に示したとおり、昨年までと異なり、経営不振から新規投資できる経営状態ではない。

<錦湖財閥は不振>
2009年12月、錦湖グループで経営破たんした錦湖タイヤは、政府系の産業銀行系列になり、やっと2018年に中国・青島のWスターに売却された(錦湖タイヤにはヨコハマタイヤの技術が入っており、その技術は中国に持っていかれてしまった)。

それほど、錦湖グループは、1997年のアジア通貨危機と2008年のリーマン・ショックの影響を受け、石油化学も含め経営状態に問題を抱えているようだ。

アシアナ航空は、1997年のアジア通貨危機に経営が悪化し、機内食事業の株式20%だけを残して、大部分をドイツ・ルフトハンザ航空系列のLSGに譲渡し、これまで機内食は全部LSGから調達していた経緯がある。

<財閥監視強化中の文政権の槍玉になる可能性>
2016年、錦湖財閥のアシアナは、中国海南グループと合弁で機内食会社のGGKを設立して、一方的にLSGとは今年6月までの契約で打ち切りとした。
こうした経緯にLSGは主要顧客をなくし倒産の危機に追い込まれ、公取委に提起、公取委がアシアナ側への調査に何回も入っている。
折から、社会主義政権の文政権、こうした財閥の横暴が槍玉に挙げられる可能性がある。
目下、大韓機の韓進財閥一族が、暴力・脱税疑惑で大問題となっており、アシアナの錦湖財閥に波及する可能性も高い。
また、アシアナは、5月と6月に立て続けに、駐機中の飛行機に、移動中のアシアナ機が、接触事故を起こしている。

 

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[ 2018年7月 3日 ]

 

 

 

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