アイコン SUBARU・スバル エンジン大規模リコールか 致命傷になるかも

 

 

SUBARUは、エンジンの部品に不具合があったとして、近く、数十万台規模のリコールを行う見通しになったことがわかったと報道されている。

SUBARUは、エンジンの一部の部品に不具合が見つかったとして、近く、数十万台規模のリコールを国に届け出る見通しだという。
対象となるのは、「インプレッサ」や「フォレスター」のほか、SUBARUが製造してトヨタのブランドで販売する「86」を含むOEM供給を受けている軽自動車を除いたすべての車種に及ぶ可能性があるという。

さらに、アメリカで販売した車についても、現地の当局にリコールを届け出る見通しだという。
SUBARUは23日、今年度の中間決算の業績予想について、営業利益を当初の1100億円から610億円に下方修正すると発表しているが、こうしたリコール費用が影響しているものと見られるという。
SUBARUは、このほかにも、ブレーキやスピードメーターなどの検査データが不適切だった問題で、今月、合わせて9車種、約6000台のリコールを国に届け出ていて、車の品質を問われる事態が相次いでいる。
以上、

スポンサード リンク

米国で堅調なSUBARU、しかし、リコールに対する米消費者の反応はシビアであり、同社の今後の販売にも大きく影響する可能性がある。

これまで、技術の富士重工としてSUBARUブランドを成長させ、ブランド名を社名に変更したが、その肝心の技術で不正が発覚、今度は品質問題でリコールを出せば、存在価値そのものが問われるものになる。

こうした不正や品質問題を抱える企業は、一度、技術畑出身者に経営(CEO)を任せなければ、自助力で完治させることはできないだろう。品質・不正データ問題の裾野は、末端まで浸透してしまっている。
(日本の品質レベルは、生産現場に非正規雇用が導入されると同時に大きく崩れている。いつリストラされるか分からない身に、愛社精神、品質重視精神など芽生えることなどない)

SUBARUも営業畑の吉永氏が今年からは会長となり君臨し続け、現社長も営業畑。オーナー企業でないにもかかわらず、社長退任後は、私物化同様の会長職に留まるとはいかがなものかと海外からも指摘されている。
こうした技術問題が発生した場合、技術分野の役員たちが責任を取らせられることになるが、本末転倒だろう。逆に経営体質も技術部門を強化すべきだ。メーカーなのだから。
それができないならば、組織構造を見直しHDにし、今一度、製販を分離すべきではないのだろうか。

SUBARUの1~8月までの世界生産台数は、前年同期間比▲7.8%減の657,265台と大きく落ち込んでいる。それでも米国での1~9月は前年比5.1%増の503,418台と売れている。
米国の販売ウエイトも高く、米国での信用を失した場合、同社の致命傷にもなりうる。
SUBARUの米国依存度は67.9%。
1~8月、(米国での販売台数)446,374台/(世界生産台数)657,265台=67.9%

日本での総販売台数は、不正データ問題もあり、1~9月累計販売台数は、▲18.1%減の114,286台(OEM供給を受けている軽含む)と大きく凹んでいる。

SUBARUは、戦前の中島飛行機「隼」の流れをくむ技術の富士重工らしく、技術を尊重する経営体質への転換と現行経営体制の刷新が求められよう。
空冷エンジン、水平対向エンジンの開発以来、進化はあるものの、目新しい開発はない。世界の自動車産業の中では小粒の富士重工、これまで技術力で生き続けてきたものの、技術が・品質が疎かになれば、取り柄がなくなり、消費者から存在価値を取り消されてしまう可能性が高い。
驕れるもの久しからず、経営陣の刷新が求められようか。

<スバル・中間決算予想下方修正>
同社は10月23日、2019年3月期第2四半期累計期間の連結業績予想を、為替影響などによる収益の改善はあるものの、品質関連費用の計上を主要因として修正した。
なお、当第2四半期累計期間の連結業績予想数値の前提となる為替レートは1米ドル109円(前回公表105円)、1ユーロ131円(前回公表130円)となっている。
為替安に為替差益発生、一方で、売上高の減少と品質問題費の特損計上により、大きく利益を損なうことになった。

 

SUBARU
連結/百万円
売上高 
営業利益
←率
経常利益
当期利益
19/3Q2予想
1,463,100
110,000
7.5%
111,700
79,100
19/3Q2今回修正
1,486,000
61,000
4.1%
66,000
49,000
19Q2修/18Q2比
-7.6%
-71.2%
-68.9%
-69.0%
-42.4%
18/3Q2実績
1,608,013
212,125
13.2%
212,726
85,005
19/3予想(後修正)
3,250,000
300,000
9.2%
305,000
220,000
19期予/18期実
-4.6%
-20.9%
 
-19.7%
-0.2%
18/3期実績
3,405,221
379,447
11.1%
379,934
220,354
17/3期実績
3,325,992
410,810
12.4%
394,330
282,354
16/3期実績
3,232,258
565,589
17.5%
576,972
436,654
 
2019年3月期の予想は今後修正される。

スポンサード リンク
[ 2018年10月26日 ]

 

 

 

関連記事

 

 

  • この記事を見た人は以下も見ています
  •  
  • 同じカテゴリーの記事です。
  •   
スポンサード リンク
 


PICK UP


PICK UP - 倒産