アイコン 韓国 9月の輸出額11.7%減 12月から10ヶ月連続 2ヶ年月別輸出入推移表

 

 

韓国の産業通商資源部が10月1日に発表した9月の輸出額(通関ベース)は、前年同月比▲11.7%減の447億1000万ドル(約4兆8300億円)となり、昨年12月以降、10ヶ月連続の輸出マイナスとなった。

輸入額は、前年同月比▲5.6%減の387億4000万ドル。
貿易収支は今年最高となる59億7000万ドルの黒字だった。黒字は92ヶ月連続。
 
米中貿易摩擦や日本による対韓輸出規制の影響で、中国、日本、米国向けの輸出がそろって減少した。
輸出額の減少は、半導体や石油化学製品など主力輸出品の単価下落によるもので、数量ベースの輸出量で見ると前年同月比3.1%増となっている。
 
9月の輸出額を品目別に見ると、
半導体の輸出額は▲31.5%減、
石油化学が▲17.6%減
石油製品が▲18.8%減
など主力商品の輸出が大幅に減少した。
増加は、
自動車が4.0%増
自動車部品が2.1%増
無線通信機器が1.1%増
船舶が30.9%増
家電が0.4%増
2次電池が7.2%増
バイオ・ヘルスが25.2%増
などの輸出が増えた。
 
半導体のDRAM価格は8ギガバイト(Gb)製品が昨年9月7.38ドルだったが、今年9月には3.26ドルと▲55.8%下落。
石油化学製品も最大の輸出先である中国26.5%減少し、中国の景気鈍化の影響が輸出の実績不振につながっている。
 
輸出先別では、米中貿易摩擦の深刻化により
中国向けが▲21.8%、
米国向けが▲2.2%、
日本向けが▲5.9%減少した。
一方、
ロシアなどの独立国家共同体のCISは41.3%増
欧州連合EUは10.6%増、
中南米は10.8%増となった。
以上、

 

韓国の貿易収支推移
 
輸出
輸入
貿易収支
 
百万ドル
前年比
百万ドル
前年比
百万ドル
2017年計
573,865
15.8%
478,094
17.7%
95772
2018年1月
49,210
22.2%
45,490
20.9%
3,720
2月
44,880
4.0%
41,570
 
3,310
3月
51,580
6.1%
44,720
5.0%
6,870
4月
50,060
-1.5%
43,450
14.5%
6,610
5月
50,980
13.5%
44,250
12.6%
6,730
6月
51,230
0.0%
44,910
10.7%
6,320
7月
51,880
6.2%
44,880
16.2%
7,010
8月
49,873
 
48,868
 
 
9月
50,580
-8.2%
40,840
-2.1%
9,750
10月
54,970
22.7%
48,420
27.9%
6,550
11月
51,720
5.0%
43,750
 
7,970
12月
48,206
-1.3%
44,024
 
4,182
2018年計
605,169
5.5%
535,172
11.8%
69,997
19/1月
46,175
-5.4%
45,039
-2.0%
1,136
2月
39,451
-1.2%
36,490
-6.5%
2,961
3月
47,046
-8.2%
41,915
-6.7%
5,131
4月
48,829
-6.2%
44,826
2.4%
4,003
5月
45,907
-9.4%
43,636
-1.9%
2,271
6月
44,180
-13.5%
40,010
-11.1%
4,170
7月
46,136
-11.3%
43,700
-2.7%
2,440
8月
44,200
-13.6%
42,480
-4.2%
1,720
9月
44,710
-11.7%
38,740
-5.6%
5970
・(優先)産業通商資源部・通関ベース/韓銀、18年8月は調整値
 
↓DRAMの値下がりは▲50%以上、NANDの値下がりは▲30%以上、
韓国勢2社は生産調整しており、価格は米中貿易戦争において低迷し続ける中国経済次第。
過度に生産調整して値を上げようとすれば、ニーズ大国から圧力がかかる。また、顧客を失う可能性もある。米国勢・中国勢・台湾勢など韓国勢以外も新規工場建設や生産施設の拡張をしており、ある程度需要が増加しても価格圧力にはならない。
 
↓9月はさらに単価が下がったようだ。
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[ 2019年10月 2日 ]

 

 

 


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