アイコン 韓国の設備投資 11ヶ月連続減

 

 

韓国・統計庁が31日に発表した9月の産業活動動向によると、9月の暫定全産業生産指数は、前月比で▲0.4%減の108(季節調整)だった。
7月、8月と連続で増加した指数が9月にまた減少に転じた。

<設備投資、前年比11ヶ月連続減>
鉱工業生産は、前月比で機械装備・自動車を中心に2%増加した。しかし卸小売・金融業などサービス生産が▲1.2%減少し、全体の生産指数が下落した。

設備投資は、航空機など運送装備への投資の減少にもかかわらず、半導体製造装備など機械類への投資が増えたことで前月比+2.9%増えた。しかし、前年同月比では▲1.6%減となり、11ヶ月連続の減少となった。
(韓国の中小企業は最低賃金の大幅上昇や労働時間短縮など労働コストが大幅に上がっていることから、韓国から逃げ出しベトナムなどへの工場投資を拡大させている。財閥大手は文政権の掌にあり、雇用にかかわる海外投資は自重せざるを得ないが、中小企業は生きるか死ぬかだ。ベトナム投資件数が大幅に増加しているものの、投資総額では増加していないのはそうしたところにある)

建設投資も建築は▲3.5%減、土木は▲0.5%減となり、▲2.7%減少した。
ソウルなど一部の地域では、金利低下の副作用である不動産投資による住宅価格の上昇が続き、当局により価格の上限制が設けられるという。
地方では既に大幅に値下がりしており、それでは経済波及効果の高い建設投資は縮小してしまう。

<消費も減少>
消費は、飲食料品など非耐久財や衣服など準耐久財、通信機器・コンピューターなど耐久財の販売が共に減り▲2.2%減となった。
生産と投資・消費など主要指標が下落したが、鉱工業生産指数の一部の指標の影響で現在の景気状況を表す同行指数循環変動値は横ばいとなった。

<製造業生産能力14ヶ月連続下落>
産業の根幹となる製造業関連の指標は依然として不振が続いている。事業体が正常な操業環境で生産できる最大量を意味する製造業生産能力は前年同月比で▲2.2%減少し、14ヶ月連続で下落した。
統計の作成を始めて以降、最長期間の下落となった。ただ、製造業の平均稼働率は前月比+2.2%ポイント上昇した75.6%となった。

9月の産業指標は一時的に上昇した8月と比べると景気不振傾向を反映した。
ただ、今後の景気を表す先行指数循環変動値は+0.1ポイント上昇した。
統計庁のキム・ボギョン産業動向課長は「9月は台風などで野外活動が減り、宿泊・飲食業と輸送・倉庫業、芸術・スポーツ・レジャーなどサービス業生産が減少した」と分析した。

なお、統計庁の数値は忖度長官により、信頼度は薄い。
 

[ 2019年11月 1日 ]

 

 

 


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