アイコン 10月の韓国の輸出額▲14.7%減 11ヶ月連続減 貿易黒字93ヶ月連続

 

 

韓国産業通商資源部が1日に発表した10月の輸出額(通関ベース)は467億8000万ドル(約5兆520億円)で、前年同月比▲14.7%減少した。
米中貿易摩擦や世界経済の減速、英国の欧州連合(EU)離脱を巡る不確実性など悪材料が重なり、主要国への輸出がそろって減少した。

輸出は昨年12月以降、11ヶ月連続のマイナスで、今年6月からは2桁の減少率が続いている。10月は今年最大の減少率となった。

10月の輸出を品目別に見ると、
<増加>
船舶は25.7%増、
パソコンは7.7%増、
バイオヘルスは7.8%増、
化粧品は9.2%増、
農水産物・食品は3.0%増
などは好調だった。

<減少>
主力の半導体が▲32.1%の大幅減
石油化学は▲22.6%減、
石油製品も▲26.2%減
となった。
半導体は過剰供給やメーカーおよび需要者の在庫増などから価格が下がっているだけで量はそれほど減少していない。
石油類の輸出額や輸入額は原油相場に大きく左右される。

輸出先別では、米中貿易戦争により低迷する中国向けが▲16.9%減、米国向けが▲8.4%減、それぞれ減少した。
一方、ベトナム向けは0.6%増、(旧ソ連)独立国家共同体(CIS)向けは24.1%増、それぞれ増加した。

日本向け輸出は▲13.8%減とマイナスが続いた。

<輸入も6ヶ月連続減・貿易収支は連続巨額>
10月の輸入額は、前年同月比▲14.6%減の413億9000万ドルで6ヶ月連続減だった。
輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支は53億9000万ドルの黒字。黒字は93ヶ月連続。
政府は、10月の輸出は比較的大幅に減少したものの、1日平均輸出額は9月に続き2ヶ月連続で20億ドル台を維持し、貿易黒字も2ヶ月続けて50億ドルを超えたことから、回復の兆しが見えると説明している。
以上、韓国紙参照

半導体など電力の安定性や絶対品質・極秘技術を求められる商材を除き、ベトナムが韓国製造業の生産基地となっており、生産コストが上昇し続ける韓国にあり、今後も進むと見られる。LGもスマホ生産をベトナムへ移し、四半期ベースで黒字に転換している。特にLGもサムスンも人海戦術を要する家電類はベトナムで生産しており、両社で100万人以上を雇用している。

韓国は、国内経済疲弊から内需不振もあり輸入が減少、貿易黒字が巨額になっており、トランプの貿易圧力にさらされる危険性もある。
93ヶ月連続して貿易黒字を出しながら国内経済が疲弊しているのは、よほどその富が富裕層に集中し、中層以下に還元されていないのだろう。日本も似た現象が高じて久しいが・・・

政治家による経済政策が資本家=富裕層中心になっており、こうしたことが続けば、下層は増加するばかり、救済のため財政悪化を招き、いつかプッツンする。すべてにおいてバランスというものがある。
少子高齢化(2050年代まで続く)に加え人口減が進み、国家財政が巨額借金を抱え、減らす術もない日本の国家経営は、世界の実験場でもあり、世界中から社会科見学の対象になっている。
頑固一徹の韓国の文政権も韓国経済を社会主義経済の実験場にしており、その成り行きは世界中から注目されている。

[ 2019年11月 1日 ]

 

 

 


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