アイコン 韓国の12月輸出▲13ヶ月連続減 2019年輸出10.3%減 半導体25.9%減

 

 

韓国関税庁によると、韓国の昨年12月の輸出は、前年同月比▲5.2%減の457億ドル少し、13ヶ月連続でマイナスとなった。昨年を▲24億9千万ドル下回った。
輸出は2018年12月から減少に転じ、半導体価格の下落と米中貿易紛争、中国の景気低迷などの影響で昨年は年間を通じて不振だった。

2019年通年では、前年比10.3%減の5,424億ドル、世界的な金融危機の影響があった2009年の▲13.9%減以来、最大の減少幅を記録した。
15大品目の輸出が▲12.2%減、輸出全体の減少幅を上回り、特に最大の輸出品目である半導体の輸出は▲25.9%減少した。
この結果、昨年の輸出は目標の6000億ドルに届かない5424億ドルにとどまった。貿易黒字は392億ドルで2012年の282億ドル以降で最低だった。

輸出入を合計した貿易総額は1兆456億ドルで、3年連続で1兆ドルを達成したが、前年に比べれば▲8.3%減少した。

輸出減少幅が7ヶ月ぶりに1桁台の縮小し、対中輸出が14ヶ月ぶりにプラスに転じたことはポジティブな兆候と見ている。
1月は中華圏の春節の関係から輸出は大きく減少することが予想され、その反動で2月は大幅に増加に転じると見られている。

<半導体>
2019年の半導体輸出は前年比▲25.9%減少した。
輸出に占める半導体の割合は、2018年の20.9%(1,264億ドル)から昨年は17.9%(970億ドル)に落ちたが、半導体輸出が今年反騰する場合、再び20%台に上ると予想される。
物量基準で見た場合、半導体輸出は2019年7月~12月まで6ヶ月連続で増加している。
DRAMエクスチェンジの調査によると、PC用DDR4 8GbDRAMの12月の固定取引価格は2.81ドルで11月と同水準。
NAND型フラッシュは、128Gb MLCNAND型フラッシュ価格は12月に4.42ドルで11月より2.55%上昇し、歯止めがかかったと見られている。
NANDは、顧客を取り込み東芝やマイクロンは増産体制にあり、サムスンやSKの在庫は減少してきているものの今後増産体制に入ると見られ、価格の上昇は限られている。

輸出が10%減ったところで国内経済不振で輸入は増加せず、貿易黒字だけが積み上がっている。

[ 2020年1月 4日 ]

 

 

 


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