韓国の感染拡大 27日までの検証
18日まで31人だった韓国の感染者は、その31番目となった感染女性が新興宗教「新天地イエス会」の大邱教会の信徒で、熱がありながら9日と16日の日曜礼拝に参加していたことから問題が拡大し続けている。政府は、教団から20万人以上の信徒の全名簿を入手し、集中検査を行っており、27日には前日比で大邱市だけで422人増、全国では505人増の1,766人の感染者数となっている。
当局は19日から発熱の信徒らを感染検査したところ陽性反応が出て、信徒らに対して本格的な検査を開始された。まず大邱教会管轄信徒9280人を対象とすることを決定した。
日曜礼拝には、大邱教会管轄の信徒だけではなく、ほかの教区からも参加しており、全国へ拡散、信徒関係者だけでも27日現在までに731人の感染者を出している。
信徒らは布教活動も行っており、感染信徒から地域社会へも感染者を拡散している。
韓国政府が24日、大邱市と清道郡について「感染症特別管理地域」に指定、市民に対して外出などの抑制策を講じたが、企業活動などは通常通り営まれている。
政府当局は、25日までに「新天地イエス会」の全信徒20万5千人の名簿を取得、全員調査を決定。その後、感染地域では全員感染検査を、残りは地域保健所が電話等で、健康状態をヒアリング調査している途中である。ただ、信徒試験合格前の研修生については「新天地イエス会」は名簿を提出していない。1万人はいると見られる。
また、最近、同教団関係者が入院していて亡くなり多くの教団関係者が来ていたという慶尚北道清道郡のテナム病院、当病院では19日に精神科階層(最上階の5階)の患者が亡くなり検査したところ陽性だった。当局は20日、濃厚接触者として精神科階層の患者と医療関係者を検査したところ、患者11人と看護師5人の感染を確認していることが判明、病院を隔離した。
ほかの階層や病棟を全員検査したところ27日までに患者、医師、看護師ら114人の感染が確認されている。
(当初の報道では31番目の女性は、熱があるため当病院で2回受診、その都度医師から感染検査を受けるよう促されたが、海外渡航歴がないことから断ったとされ、熱が下がらず自ら保健所へ出向き検査を受け、18日に感染が判明した。テナム病院と同一敷地内には、清道郡保健所や国立リハビリセンター、老人ホームがあり、総数450名あまりを20日までにすべて移動させ隔離している。建物も医療関係者の横のつながりはあったと見られるが、感染は別の施設建物には広がっていないようだ)
また、天主教安東教区慶尚北道安東市教区(近隣地域も管轄)の聖地巡礼団数百人が、イスラエル政府により下ろされず、イスラエル政府が負担した大韓航空のチャーター機でそのまま帰国したが、その中に感染者がいたことが帰国後の検査で判明、当機のクルーの客室乗務員1人もその後感染していることが判明している。そのため、安東市なども感染が拡大している。
27日現在、慶尚北道の感染者数は345人であり、テナム病院114人を除く231人は清道郡を含む慶尚北道の感染者となる。その中には天主教信徒の感染者もいる。
<2400社集積の亀尾産業団地の危機>
ここで問題なのは、約2400社が集積し9万人弱が働く韓国最大級の亀尾産業団地(亀尾市)、大邱市から車で40分程度、通勤客も多く、LGは早速、大邱市からの通勤者の工場出入りを禁止した。
また、サムスン電子では、工場勤務者から感染者(40代男性、自宅で死亡、検査で陽性)が出て、関係する工場域を閉鎖、従業員を自宅待機させ、減産体制に入っている。
当産業団地では製品のほか、部品や資材製造の中小企業も多く、電子製品や自動車生産への影響が懸念されている。当産業団地は日本とも輸出入関係にある。
<慶尚北道と大邱国際空港の飛行機乗り入れを禁止すべきでは・・・>
日本政府は、大邱市と清道郡からの入国を禁止したが、亀尾含む慶尚北道一帯が感染域となっており、日本の産業への影響もあるが、慶尚北道全域の入国を禁止すべきと思われる。
250万都市の大邱市には大邱国際空港があり、日本へは新千歳、成田、関空、福岡の航空便があり、乗り入れ停止措置を取らなければ、片手落ちではないだろうか。
大邱市の自宅(家族に感染者なし)-大邱国際空港-済州島行き飛行機のいずれかで感染したと見られる一時帰郷した軍人も出ている。
せめて貨物便以外禁止にすべきではないだろうか。
なお、米国や韓国の統計学者たちが、韓国のピーク予想を3月20日とし、感染者1万人としている。しかし、韓国カトリック教団などは礼拝を自主的に取り止めしており、問題の教団へは礼拝や布教活動の自粛要請が図られており、ピークは別にして、感染者数は未知な部分が多い。
<検査体制はできているが・・・>
検査機器は21日までに日当たり1万検体検査体制を構築し、さらに増加させ、実際それ以上の検査数を日当たり実行している。
27日までの感染の有無を調べるために検査を受けた人(感染者除く)は6万4886人で、このうち3万9,318人は陰性。残りの2万5,568人は現在検査中と当局より報告されている。
<ドライブスルー型感染検査所開設>
地方の保健所ではドライブスルー型の検査所を新たに設けている。
車のドア越し業務の人だけが少し接触するだけで、保健所内感染リスクは大幅に下がり、室内の消毒時間も大幅に少なくなり、所要時間も短くなり、検体採取数が大幅に増加させている。客の待ち時間も短くなり、車内で過ごし、空調も車内でコントロールでき、快適だと高い評価を受けている。判断は電話やメールで連絡される。
思いついたら、まず実行に移すのが韓国の強みではないだろうか。日本だったら、近隣住民説明会など開催し、いつの間にか自ら作った規制の山で百年経ってもできないだろう。
<日本の現状・・・>
クルーズ船の検査数は4日~9日間で323件、1日当たり60件、クルーズ船乗員数3711人。
厚労相は2月26日国会で、国立感染症研究所や地方衛生研究所、民間への委託を合わせて最大で1日約3800件が可能と説明していたPCR検査について、18~24日の実施件数は1日平均約900件だったと国会で認めた。(その数値も具体的に公表せず信頼指数0)
海外では、日本政府が、検査数を減らすことで実際の感染者数を減らしているのではないかという疑惑がもたれている。
韓国では、日本の厚労相のように口だけ1000件、1800件、3800件あると言うものではない。
6時間で検査できる機器を開発した韓国メーカーに対して機器を大量生産させ、全国にすでに配置し続けている。
(日本の実力は、クルーズ船の検査数は2月4~9日間で323件、日当たり60件未満、18日以降も900件程度。この検査体制で、厚労相がクルーズ船全体を隔離したところに悲劇を生んだ最大の原因がある。
19日に下船させると最初に大風呂敷を表明していたことから、検査できる国立病院や大学病院などに協力を仰ぎ、やっと検査を終えた。そのため12日から検体採取が開始され、検査協力病院に送られ、陰性判断で下船した。
しかし、下船客から多くの陽性者が見つかっている。厚労省のミスで検査もせず下船させた客23名おり、22日夜にそれを発表している。その間、ウロチョ感染させた確率を異常に高めている)
厚労省所管の国立感染症研究所は、22日の記者会見で、クルーズ船の感染者は防疫体制を取らせた2月5日以前にほとんどが感染していたものと推察されるとシャーシャーと述べていた。金魚の糞の厚労相が責任回避を狙い、記者会見させたものと見られる。検査能力もない同研究所の所長らは科学者ならばデータに基づき発表すべきである。
日本の場合、これまでのPCR検査法は24時間以上だった。直近の報道では6時間PCR機器(韓国が17日までに技術提供すると申し入れていたことから、韓国から導入した可能性もある)とされている。
現在、日本で開発しているのは数10分間で判明する機器で、来月はじめまでに配備するという。・・・本当だったら、厚労省による非常に敷居が高い感染検査3条件を限りなく撤廃でき、防疫体制に非常に役立つ。
杏林製薬が販売するGene-SoCというPCR検査機器で4人分を30分で検査できるという。1台数百万する(外国製と見られる)。
新たに理研も開発、30分で判定できるそうだ。しかし、検査機関に設置用の検査機械になるまでには相当の時間を要する。
なお、日本の最大の問題は、感染症の薬剤やワクチンなどを開発している民間の医薬品研究機関に、検査を受けさせていないところ。そうした企業の研究所は最新機器を有しており、判明速度も検査数も大幅に多いが、ここに来てまで法律の壁があり、協力要請できないそうだ。できないことを前提にしている政治が狂っている。成せば成る。
もともと日本には全国で感染者入院用ベッド数(減圧室)は1861人分しかなく、感染症診察病院も364病院にとどまる(1病院あたり6人前後しか入院できない計算)。そのため感染リスクは高くなるが、現在では一般病棟を全部もしくは階層で空け入院治療を受けられるようになっている。
そのため発症して感染能力が強い人でも本人が軽症ならば武漢並に自宅療養してもらうことにしている。
感染が疑われる人でも検査3条件で検査を厳しくし、検査を受けさせず、入院条件も厳しく管理し入院させない方策を思いついている。
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韓国の感染者推移(累積)
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COVID-19
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新天地
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病院
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|
感染者数
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増加数
|
感染者数
|
感染者数
|
|
2月18日
|
31
|
|
1
|
|
|
2月19日
|
51
|
20
|
|
1
|
|
2月20日
|
104
|
53
|
|
16
|
|
2月21日
|
204
|
100
|
|
|
|
2月22日
|
433
|
229
|
|
|
|
2月23日
|
604
|
171
|
306
|
111
|
|
2月24日
|
833
|
229
|
508
|
|
|
2月25日
|
977
|
144
|
|
|
|
2月26日
|
1,261
|
284
|
|
|
|
2月27日
|
1,766
|
505
|
731
|
114
|
|
・大邱市の「新天地イエス会」大邱教会;礼拝信徒ら
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|
・慶尚北道清道郡の「テナム病院」 の院内感染
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・25日現在、大邱市と慶尚北道での感染者合計は791人
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|
・両者の因果関係あり
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2020年2月
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27日
|
増加数
|
増加数は前日比。大邱などは信徒の集中検査が行われており、飛躍的に増加している。
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|
大邱市
|
1,132
|
422
|
||
|
慶尚北道
|
345
|
28
|
||
|
京畿道
|
62
|
11
|
||
|
釜山市
|
61
|
3
|
||
|
ソウル市
|
56
|
7
|
||
|
慶尚南道
|
43
|
9
|
||
|
忠清南道
|
12
|
9
|
||
|
太田市
|
9
|
4
|
||
|
光州市
|
8
|
0
|
||
|
忠清北道
|
8
|
3
|
||
|
その他
|
30
|
0
|
||
|
うち蔚山市
|
|
7
|
||
|
うち全北
|
|
4
|
||
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合計
|
1,766
|
505
|
||
|
韓国の感染検査数
|
||
|
2月18日
|
1,054
|
|
|
2月19日
|
1,401
|
|
|
2月20日
|
2,029
|
|
|
2月21日
|
3,198
|
1万検査体制確立発表
|
|
2月22日
|
5,186
|
|
|
2月23日
|
4,593
|
|
|
2月24日
|
5,577
|
20万5千信徒名簿取得
|
|
2月25日
|
7,548
|
|
|
2月26日
|
13,249
|
|
|
以上計
|
43,835
|
|
|
検査中
|
25,668
|
|
|
検査結果数
|
41,084
|
|
|
うち陰性
|
39,318
|
|
|
うち陽性
|
1,766
|
|
|
検査総数
|
66,652
|
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[ 2020年2月28日 ]





