同社は自動車関連やロボット、家電関連、半導体関連向けの機械装置製造会社。高い技術力を有し、設計、加工、組立て、制御ソフトに至るまでの一貫生産体制で、短納期、低コストを実現させていた。

しかし、昨年７月、主要取引先だった（株）オフィスエフエイ・コム（産業機械製造／栃木県小山市）が負債額約６０億円を抱え民事再生を申請して経営破たん、トガシ技研は同社に２２億円(同社の申請書に基づく)あまりの売掛金が焦げ付いた。

ところが、そのほとんどが循環取引での粉飾債権だったことが判明、同社はそうした粉飾決算の発覚により信用失墜、自立再建は困難な状況に陥り、今回の措置となった。

再生債権の届出期間は令和5年4月4日まで。

再生債権の一般調査期間は令和5年5月17日から令和5年5月24日まで。

事件番号は令和5年（再）第5号となっています。

既報記事
（株）トガシ技研（山形）／民事再生申請　負債５６億円　倒産要約版