アイコン パナソニック液晶ディスプレイ(株)(兵庫)/特別清算へ 負債5800億円 倒産要約版


パナソニック液晶ディスプレイ(株)(所在地:兵庫県姫路市飾磨区妻鹿日田町1-6、代表:加藤知之)が7月31日、特別清算を申請すると、パナソニックホールディングス(株)(所在地:大阪府門真市)が発表した。

申立ては今年度中予定、負債は約5800億円。

以下要約。

 

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倒産要約版 JC-NET版

1

破綻企業名

パナソニック液晶ディスプレイ( )

2

本社地

兵庫県姫路市飾磨区妻鹿日田町1-6

3

代表

加藤知之

4

設立

2004年10月.

5

資本金

5億円

6

業種

TV用液晶ディスプレイ製造

7

特記

パナソニックHDの連結子会社

8

売上高

2008年3月期、約1500億円

9

破綻 

2023年7月31日.

 親会社のパナソニックHDが同社を特別清算すると発表

10

裁判所

未定

11

負債額

約5800億円

12

破綻事由

同社は日立・東芝・松下の家電3メーカーが共同して液晶パネルの製造会社を設立した経緯がある。日立・東芝は撤退し、パナ社が連結子会社にしていた。しかし、時代はブラウン管から液晶へ、そして有機ELへ進化、韓国・中国勢の台頭に製造するより、液晶ディスプレイも購入したほうが安上がりであり、有機EL-TVのディスプレイにしても、今や製造するより、購入したほうが安上がりなっている。

同社は2016年までにTV用ディスプレイの生産を中止、その後は、医療用やカーナビ用ディスプレイの製造だけとなっていた。売上高は落ち赤字経営が続いていたことから、今回、整理するもの。

 

追、

時代は有機EL時代に突入して、すでに久しく、現在では液晶は中国勢が生産の第一人者となっている。有機ELディスプレイはLGとサムスンが世界を席巻している。日本の家電メーカーの有機EL-TVもほとんどがLG性を使用している。

 

パナ社が苦しいのは、サラリーマン経営者たちが変わるたびに組織を弄繰り回してコロコロ組織を変えおもちゃにし、社員たちの実力を半減させてきたことにある。パナ社はブラウン管TVから、プラズマTVに走り、そして液晶に、有機EL-TVに変化してきた。パナ社はプラズマTVでも大きな撤退損を出していた。時の勢いは液晶だったが、それも続かず、時代は有機ELの時代に入っている。

 

パナ社のEV用バッテリーもサンヨー電機とイーロン・マスクが共同して研究開発していたものを、サンヨーが潰れ、承継したパナ社がテスラとの事業を継承したもの。

パナ社は以前から真似下と揶揄され、新製品の開発力に限界があった。時代錯誤なプラズマTVに資金と精力を投下したことも先見性がないことを浮き彫りにさせていた。

EV用バッテリー事業もテスラの立ち上がりを共有しながらギガファクトリーで利益を得るに至っておらず、イーロン・マスクからおもちゃにされている可能性すらある。

パナ社は海外に精通した30代のCEOを誕生させ、起死回生を図るべきではないだろうか。

[ 2023年8月 1日 ]
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