アイコン 23年上半期の首都圏の新築分譲マンション動向


不動産経済研究所が発表した2023年6月までの上半期の首都圏の分譲万書運の発売状況は次のとおりとなっている。

◎発売は1万0502戸、前年同期比▲17.4%減と 2年連続減。
◎平均価格は8,873万円、㎡単価132.1万円。最高値を大幅に更新。
(世界貿易センタービル跡地再開発など都心の超高額物件の発売が影響している)
◎初月契約率は72.7%、0.6Pアップで3年連続の70%台と販売好調。
◎下半期の供給は2.0万戸と回復し、2023年の年間では22年の1.5%増の約3万戸を予想している。
対象地域:東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県の 1 都 3 県

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2023年上半期の特徴
・上半期の減少は2年連続。全エリアが落ち込み、都下、神奈川県、埼玉県は二ケタ減。
・ 価格はグロス、単価ともに 2年連続上昇。都心の超高額物件がけん引して突出した最高値に。
・東京23区のシェアが46.7%と高水準となったことも価格高騰を後押し。
・初月契約率は72.7%と3年連続の70%突破。都下と埼玉県が60%台。
 (池袋-埼玉ブームが一巡したことによるもの)

1、発売戸数
・1万502戸、前年同期は1万2,712戸比で 2,210戸減、▲17.4%減。(過去最多は2000年の4万6,816戸)。

2、エリア別の内訳は
東京23区は4,902戸、シェア46.7%、
東京都下は834戸、同 7.9%、
神奈川県は1,954戸、18.6%、
埼玉県は1,295戸、同12.3%、
千葉県は1,517戸、同14.4%

3、契約率
・初月契約率は72.7%、前年同期は72.1%比では0.6ポイントアップ。上期としては3年連続の70%台と好調。

4、エリア別では、
東京23区は75.3%、前年同期比3.1Pアップ、
東京都下は63.4%、同▲2.9Pダウン、
神奈川県は71.9%、同0.9Pアップ、
埼玉県は62.6%、同▲10.3Pダウン、
千葉県は78.2%、同2.3Pアップ。
・累積契約率は 84.0%、前年同期の86.1%と比べると▲2.1Pダウン。

5、平均価格・㎡単価
・戸当り平均価格は8,873万円、1㎡当り単価は132.1万円。
・前年同期比では平均価格は 2,363 万円(36.3%)のアップ、㎡単価は 34.4 万円(35.2%)のアップ。
・上期としては平均価格、㎡単価ともに 2 年連続のアップで過去最高値を大幅に更新。

6、エリア別では、
東京23区は1億2,962万円、192.4万円(前年同期比 60.2%アップ、51.5%アップ)、東京都下は5,609万円、84.6万円(同 3.5%アップ、7.9%アップ)、
神奈川県は5,748万円、86.9万円(同 7.6%アップ、6.8%アップ)、
埼玉県は5,019万円、77.2万円(同▲14.7%ダウン、▲8.0%ダウン)、
千葉県は4,766万円、67.9万円(同 0.8%アップ、5.1%アップ)。
(埼玉・・・売れなくなれば価格は下がる、下げて売るしかなくなる)

7、販売在庫数は
23年6月末の販売在庫数は4951戸、
22年6月末は5072戸、
21年6月末は6,395戸。

8、今後の供給について
・下半期(4~12月)の供給見込みは2万戸。
前年同期(1万6,857戸)比では18.6%増。

・東京23区や神奈川県などで多数の大型案件が販売開始され。
・秋商戦は上期から一変の可能性も。

・年間供給は約3.0万戸。22年は2万9,569戸と比べ1.5%増。
以上、

[ 2023年7月24日 ]

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