アイコン 清水建設3月決算 初の2兆円台売上、1961年上場初の営業赤字 10年業績


同社の連結決算は初めて2兆円台を超え、2兆55億円となった。しかし、本業の儲けを示す営業利益は、1961年上場来初の▲246億円の赤字となった。

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原因は、
1、 木材や鉄骨などの資材価格が契約時よりも大幅に上昇したこと
2、 工期に間に合わせるため労務費が増加したことで大型建築工事で採算性が悪化したことなどが主な要因。

同社は本体(=単体)の建設事業の売上高の80%が建築工事、それも73%あまりは民間建築工事で、競争も激しく、採算性は薄い分野、そうした中で、今般の国際商品相場の高騰に加え、国際相場を考慮せずとも岸田政策の超円安は、新コロナ前より40%高い買い物になっている。超円安+国際商品相場高のWパンチで多くの建設業者がノックアウトされている。
ただ、中国の不動産バブル崩壊によりスチール価格は、新コロナ前より国際相場は下がっている。しかし、別格本山の日本は超円安により35%以上高くなっている。
世界に向け財政規律を厳格に表明して運用しなければ、治外法権的な日本の政府債務残高により、日本はトルコやアルゼンチンのように金融経済が崩壊する可能性が日々増している。
米国ではリスクトラになった場合、円高に振れようが、近い将来、現在よりさらに超円安で見直される。


スクロール→

連結、売上高とセグメント利益 /億円

 

売上高

前年比

営業利益

前年比

営利益率

建設事業

14,629

1.7%

207

-57.2%

1.4%

投資開発

826

-7.2%

275

-27.7%

33.3%

道路舗装

1,605

3.3%

78

37.5%

4.9%

その他

4,767

15.4%

279

125.5%

5.9%

調整

-1,772

 

-1,085

(建設損失引当金等) 

合計

20,055

3.7%

-246

 

 

 

単体、セグメント別 売上高と営業利益 /億円

 

売上高

前年比

営業利益

前年比

営利益率

土木事業

2,600

9.0%

264

1.5%

10.2%

建築事業

11,749

-1.2%

-338

 (486)

 

開発事業

1,429

10.6%

394

37.7%

27.6%

調整

1

 

0

 

 

合計

15,779

1.3%

320

-70.9%

2.0%

 

清水建設 損失引当金 3期推移 /百万円

/百万円

24/3

23/3

22/3

完成工事補償引当金

4,179

4,117

3,353

工事損失引当金

125,791

65,454

54,117

損失引当計

129,970

69,571

57,470

前期比増減

60,399

12,101

39,724

                 

1803 清水建設/百万円 日本方式

 

売上高

営業利益

利益率

経常利益

帰属利益

15/3.

1,567,843

50,032

3.2%

56,246

33,397

16/3.

1,664,933

94,668

5.7%

95,501

59,322

17/3.

1,567,427

128,835

8.2%

131,197

98,946

18/3.

1,519,435

121,373

8.0%

124,130

84,978

19/3.

1,664,960

129,724

7.8%

133,957

99,668

20/3.

1,698,292

133,894

7.9%

137,986

98,977

21/3.

1,456,473

100,151

6.9%

105,465

77,176

22/3.

1,482,961

45,145

3.0%

50,419

47,761

23/3.

1,933,814

54,647

2.8%

56,546

49,057

24/3.

2,005,518

-24,685

 

-19,834

17,163

24/23

3.7%

 

 

 

-65.0%

25/3

1,800,000

41,000

2.3%

41,000

40,000

25/24

-10.2%

 

 

 

133.1%

 

清水建設(単体)/受注 /百万円

 

23/3.

24/3.

前期比

建築官庁

78,739

124,214

57.8%

建築民間

1,022,398

1,238,003

21.1%

 国内建築計

1,101,137

1,362,217

23.7%

海外建築

41,550

23,602

-43.2%

建築計

1,142,687

1,385,819

21.3%

土木官庁

91,631

179,171

95.5%

土木民間

103,889

122,957

18.4%

 国内土木計

195,520

302,128

54.5%

海外土木

63,070

33,048

-47.6%

土木計

258,590

335,176

29.6%

 官庁工事計

170,370

303,385

78.1%

 民間工事計

1,126,287

1,360,960

20.8%

 海外工事計

104,620

56,650

-45.9%

建設計

1,401,277

1,720,995

22.8%

不動産開発

114,608

131,183

14.5%

合計

1,515,885

1,852,178

22.2%

 

清水建設(単体)/期末受注残 /百万円

 

23/3.

24/3.

前期比

建築官庁

140,328

168,296

19.9%

建築民間

1,252,905

1,447,995

15.6%

 国内建築計

1,393,233

1,616,291

16.0%

海外建築

80,507

68,297

-15.2%

建築計

1,473,740

1,684,588

14.3%

土木官庁

228,499

291,617

27.6%

土木民間

209,243

232,241

11.0%

 国内土木計

437,742

523,858

19.7%

海外土木

161,270

150,324

-6.8%

土木計

599,012

674,182

12.5%

 官庁工事計

368,827

459,913

24.7%

 民間工事計

1,462,148

1,680,236

14.9%

 海外工事計

241,777

218,621

-9.6%

建設計

2,072,752

2,358,770

13.8%

不動産開発

78,610

66,864

-14.9%

合計

2,151,362

2,425,634

12.7%

 

↓連結子会社で舗装道路工事の日本道路の売上高は入っていない。

清水建設(単体)/2024年3月期、

売上高構成 /百万円

 

24/3.

前期比

建築官庁

96,246

3.7%

建築民間

1,042,913

72.7%

 国内建築計

1,139,159

79.4%

海外建築

35,813

2.5%

建築計

1,174,972

81.9%

土木官庁

116,053

8.1%

土木民間

99,959

6.9%

 国内土木計

216,012

15.0%

海外土木

43,994

3.1%

土木計

260,006

18.1%

 

 

 

 官庁工事計

212,299

14.8%

 民間工事計

1,142,872

79.6%

 海外工事計

79,807

5.6%

建設計

1,434,978

100.0%

不動産開発

142,928

 

合計

1,577,906

 

 

[ 2024年5月15日 ]

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