アイコン 米金利0.25%引き下げ4.25%に、米雇用悪化、今後焦点「関税自爆」の物価高


米FRB主催のFOMCの金利決定会合が9月16・17日開催され、金利を0.25ポイント下げ、最高4.25%にすることを決定した。FOMCはまた同日公表した経済見通しで、年内に更に2回の利下げ(参加者の中央値)を見込んだ。
今回の金利下げは雇用悪化を受けての引き下げとなった。

株式市場はすでに引き下げは織り込み済み、0.25%の小幅か0.5%大幅引き下げかにかかっていた。トランプ指名のミラン理事は0.5ポイント引き下げを主張し反対に回った。

17日の株価はトランプ金利下げ圧力もあり0.5ポイント下げを期待したのか、一時、46,261ドルまで上昇したが、0.25%だったため急落、45,687ドルと前日比でも▲70ドル安となり、その後、調整され、前日比200ドル前後高の46,000ドル前後まで上昇している(NY時間17日15時現在)。

今後、関税爆弾の自爆の影響が表面化する次回会合での金利下げが焦点となる。
前回の引き下げは2024年12月18日の25BP低下の4.5%以来の今回の引き下げとなった。
次回の第7回会合は10月28日・29日、第8回は12月9日・10日。

トランプ合衆国はトランプ関税爆弾の投下により、米国内では自給率の少ない衣料・生活雑貨・電子電化製品など多くの輸入品の販売価格は上昇するしかなく、企業利益も損ね、連れて企業の投資減退、雇用の減少を招き、結果、労働者の購買力は弱まり、さらに不法移民や不法労働者の強制送還は最近では州兵も動員し月10万人単位で増加しており、政府職員も計30万人余り首切っており、購買力は弱まり続ける悪循環を招いている。
8月7日までは4月からの一律関税10%、それ以降は相互関税に移行、最低一律関税含め15%、最高50%(インド・ブラジル) 関税となっている。


 

 

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<物価高の関税爆弾、購買力低下の金利>
インフレ退治から防止に移行した米金利は、関税爆弾の自爆によるインフレ懸念は払拭できず、米FRBも板挟みになっている。
米国における高い住宅ローン金利と家賃の高騰は消費者支出を圧迫し、企業利益の低下につながり、最終的には雇用の減少と解雇の増加を招きかねない状態に至っている。当然ながら、失業率の上昇は消費への下押し圧力をさらに強め、消費する不法移民の強制送還による購買力低下の悪循環を生み出している。

月間の平均住宅ローン返済額は新コロナ事態前より2倍に近く、住宅の「購入しやすさ」を示す指標は過去最低に近くなっている。金利が上昇しだしたのは2022年3月インフレ退治と露制裁による金利が高騰しだし、米国は2023年7月から2024年9月まで5.5%の高い基準金利で24年12月までに1.0ポイント下げ、現在4.5%となっているが、登勢ランプヒステリー関税爆弾投下の影響が懸念され、これまで高い水準に据え置かれてきた。

ベッセント米財務長官は9月、政府が間もなく「全国的な住宅の緊急事態」を宣言する可能性があると述べている。
高い住宅ローン金利と家賃の高騰は消費者支出を圧迫し、企業利益の低下につながり、最終的には採用の減少と解雇の増加を招きかねないからだ。当然ながら、失業率の上昇は消費への下押し圧力をさらに強め、悪循環を生み出す。

新コロナ期までの超低金利で借りた住宅ローンは、2022年3月からの金利上昇、現在の高金利下、住宅の流動性も悪化している。不動産業界では470万戸の需給バランスにあり、現在それを下回っている。そのため、住宅価格は高止まりしており、新築住宅着工戸数も1~7月では前年同期間比1.0%増、最近5~7月間では3.5%増となっている。住宅は理由はともあれ、米国の住宅産業は引き締まった動きにある。

トランプ政権による政策金利以外の景気刺激策は、インフレを加速させる可能性もある。

ただ、雇用関係は最近では2023年をピークに、昨年から悪化し続けており、特に直近では若年労働者の失業率が10%を超えてきている。
パートやバイトを含むU6失業率も高く、FICOによると学生ローンの延滞率は過去最高となっており、FICOが学生ローン借入者のうち2100万人をモニターするうち10%以上が学生ローンの返済が滞っているという。

企業は先行きの見通しが見えないトランプ関税爆弾政策に素直に委縮、雇用悪化を受け、若者やパート・アルバイトの失業率も増加し続け、学生ローンの支払い滞納者も増加し続けているようだ。1998年~2012年生まれのZ世代を直撃している。

アメリカ合衆国は今やトランプ合衆国、恐怖独裁政治が続き、その対立構図に対立者はおらず独裁、南北戦争当時以上のようだ。近年でみても列強時代の1941年当時と何ら変わらない。

↓「U6失業率」はパートやバイトを含みより広範囲にとらえた失業率/労働省が発表している。


スクロール→

米国の雇用関係指数/千人 /米労働省

 

失業率

U6

若年

非農新規

失業者数

求人数

 

失業率

失業率

雇用増数

23/1月

3.4

6.7

8.1

325

5,720

10,500

2月

3.6

6.8

8.1

250

5,960

9,550

3月

3.5

6.7

7.5

48

5,870

9,440

4月

3.4

6.6

6.6

167

5,710

10,600

5月

3.7

6.8

7.5

166

6,120

9,080

6月

3.6

6.9

7.5

170

6,000

8,900

7月

3.5

6.7

8.0

110

5,900

9,380

8月

3.8

7.1

8.6

108

6,340

9,270

9月

3.8

7.0

8.4

89

6,350

9,260

10月

3.8

7.2

8.8

117

6,440

9,090

11月

3.7

7.0

8.0

97

6,260

8,160

12月

3.8

7.1

8.0

213

6,320

8,000

24/1月

3.7

7.2

7.3

73

6,120

8,560

2月

3.9

7.3

8.8

151

6,460

8,210

3月

3.9

7.3

8.8

169

6,430

7,990

4月

3.9

7.4

8.3

129

6,490

8,170

5月

4.0

7.4

9.3

160

6,650

7,710

6月

4.1

7.4

8.9

66

6,810

7,160

7月

4.2

7.8

9.1

40

7,160

8,190

8月

4.2

7.8

9.7

33

7,120

7,650

9月

4.1

7.7

9.2

208

6,830

7,070

10月

4.1

7.7

9.5

-1

6,970

8,100

11月

4.2

7.7

9.4

244

7,120

7,570

12月

4.1

7.5

9.0

287

6,890

6,970

25/1月

4.0

7.5

9.0

111

6,850

7,870

2月

4.1

8.0

9.7

102

7,050

7,330

3月

4.2

7.9

9.4

120

7,080

6,990

4月

4.2

7.8

9.6

158

7,170

7,960

5月

4.2

7.8

9.7

19

7,240

7,459

6月

4.1

7.7

10.0

-13

7,015

7,080

7月

4.2

7.9

10.0

79

7,236

7,780

8月

4.3

8.1

10.5

22

7,380

 

 

米国の住宅は7月までを見る限り住宅ローン金利が高いにもかかわらず、大きな落ち込みとなっていない。それは過去最高水準に到達し更新し続ける証券や仮想通貨の高騰により、住宅ニーズが高まっている可能性もある。ただ、雇用から見た場合、今後、悲観的な動きになることも必至。

8月の住宅着工戸数が年換算値131万戸と先月の143万戸から大幅に減少したとして大騒ぎしているが、5月は126万戸もあり大騒ぎする必要にないだろう。金利を下げたいメディアにより景気低迷の象徴のように報道されている。


スクロール→

米、中古住宅価格 /千ドル/全米リアルター協会版

住宅着工数/万

 

23年

24年

前年比

25年

前年比

24年

25年

1月.

361

379

4.99

393

3.69

138

136

2月

364

384

5.49

397

3.39

155

149

3月

375

393

4.80

403

2.54

131

135

4月

386

407

5.44

414

1.72

139

139

5月

397

417

5.04

424

1.68

132

126

6月

410

427

4.15

433

1.41

133

136

7月

406

421

3.69

422

0.24

126

143

8月

404

414

2.48

 

 

139

131 

9月

393

407

3.56

 

 

136

米国勢調査局版/年換算値

10月

392

407

3.83

 

 

135

11月

388

404

4.12

 

 

129

12月

381

404

6.04

 

 

151

 

 

 

 

[ 2025年9月18日 ]

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