アイコン 中国の全館貸し切りとキャンセル 新羅ホテル APEC


韓国では10月31日と11月1日にAPEC首脳会議が開催される。これを受け、9月下旬、中国側が急遽、ソウル新羅ホテルに対して全館貸し切りを要請、ホテル側は結婚式を含め予約を全部キャンセルして中国側の要請に応えたという。
ところが、今度は、中国側がホテル側に対して、全館貸し切りの予約を一方的にキャンセルしたという。

ホテル側は、8組の結婚式をキャンセル、また中国側の貸し切り要請までに予約を受け付けていた宿泊客112室もキャンセルしたという。
ただ、正式な全館貸し切りとキャンセルの書面がないため、中国側に対して法的な請求はできないという。結婚式と宿泊客のキャンセルの損害も大きなものとなっている。
ホテル側は、後日結婚式を結婚式場・宴会場を無料にして提供することにしていたという。

韓国政府は、中国側のホテル予約に関与しておらず、キャンセルも含めて知らなかったという(・・・信用できない)。
こうした事態に、APECに参加予定とされた習国家主席の参加が危ぶまれている。
米・中の政権は、米側主導による9月14日のスペイン会談や電話首脳会談が行われており、TikTok問題、米産大豆の中国側の購入事案が話し合われており、駆け引き材料も多いことから、APECで米中首脳会談の実現が薄れかけているようだ。

スペインで行われた米中通商交渉で「TikTokの米事業売却」については、米国側の高官たちが好き勝手に内容を発表しており、9月19日の電話首脳会談ではまとまらず、トランプ政権の年末までの両国首脳会談で決着要請に対して、中国側は会談そのものに難色を示したとされ、年内の首脳会談は実現しそうになかった。

 

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<危ぶまれる米中首脳会談>
そうした中、APECでの米中首脳会談は、両国間では問題が山積しており、とっかかり程度でも、実現可能と見られていた。

これまでのトランプ政権に対する中国側の対応は、常にトランプ政権の関税攻勢に振り回され、報復関税を仕掛けたところ、天下無敵のトランプ氏は4月12日~5月12日まで145%というバカげた対中関税を執行していた。
中国側が唯一隠し玉を放ったのは4月2日のレアアースの輸出規制強化、中国製EVに高い関税をかけた欧州も含め効果抜群、脇の甘い米企業はさっそく自動車向けのモーター製造会社が操業停止、このままでは自動車業界の生産活動が停止に追い込まれることから、5月12日の会談となり、レアアースの対米輸出再開、米国側もトランプ政権が、性能を落とした中国仕様のAI半導体H20の輸出を再開させ、そして双方が115%ずつ関税を引き下げ、暫定ながら現在、米国が30%、中国が10%となっている。
大豆については、米国の関税攻勢145%に対して、中国企業は急遽ブラジル産を購入しており、現在、中国の対米関税が10%だったとしてもブラジル産が安価に輸入されている。
5月12日以降も、トランプ氏はレアアースをちゃんと輸出しろ、さもなくば関税を200%にするぞと脅迫、習氏は麻薬フェンタニル輸出懲罰の20%の関税を撤廃せよと米側に迫り、双方とも10%にすべきだと主張している。
ただ、米商務省が、NVIDIAが輸出申請したAI半導体数十億ドル分の対中輸出の審査を2ヶ月あまり引っ張り、輸出再開を現実遅延させていたのも事実、レアアースの輸出は再開したものの、対抗措置からかその量は限られ、両国との8月から輸出再開を本格化させていた。(中国はH20については当初セキュリティ問題を取り上げ、その後は同程度のAI半導体の国産化に成功、輸入しないように呼び掛けていた)
大豆も米国の要請で今回、電話首脳会談で取り上げられている。
こうして、常に米国が中国に仕掛けた材料で、中国の反撃にあい、米国が中国に対して泣きを入れているのが現実になってきている。
こうしたことから、APECで両首脳が会えば、中国側はトランプ氏に何か土産を持たせる必要があり、出席を回避する可能性も高まっているようだ。
ただ、習氏は日帰りの可能性も残る。
(習氏を巡っては敵対勢力を粛清し、その後自ら任命した軍高官たちによる不正腐敗に見られるように国内基盤が弱体化しつつある)

その他の関税、
中国製自動車は100%
鉄鋼・アルミ製品、電線など銅製品は50%(全輸入国対象)発効中
医薬品は100%、主に中印韓狙い撃ち、10月1日発効だが内容不明のまま
木材、木製品の一部に10月14日から10%の追加関税(日欧は除外)
半導体は100%以上を検討中

 

[ 2025年10月 3日 ]

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