ゼネコン合併再編1/4 インフロニア+三井住友建設 大成へ行った東洋建設
インフロニア=前田建設工業は買収に不向きなようだ。前田道路を完全子会社にしようとした時には、前田道路の経営陣が反発、やりたい放題させてしまった後、難産の末、初志貫徹とばかりに子会社化した。前田道路の役員を建設から事前送り込み過半の勢力を確保してから、TOBに取り掛かるなどせず芸がない。
前建は小泉ショックで危機に陥った東洋建設を支援してきたものの、TOBの際には、任天堂の一族の投資会社がチャチャを入れ、買収合戦になると見られたが、初志貫徹も何もなく、ダンマリ撤退。任天堂の一族も撤退したものの、前田は動かず、何だったのかということになった。
(東洋建設は前建が20.2%の株を持つ前建の持分法適用会社)
前田は陸上の建設業、東洋建設の基本はマリコン、国土強靭化や南西諸島国防予算が東洋建設に降り注いでいる。経営統合には打って付けの相手であるにもかかわらず、東洋建設のTOBを放棄してしまった。
こうした前田の経営陣の間隙を縫い、大成建設が東洋建設を吸収してしまうことになった。
三井住友建設は何度も危機があり、旧財閥グループが支援して生き残ってきた経緯がある。しかし、横浜の物件ではグループ内で訴訟沙汰、一にも二にもちゃんと建築していたら何も問題は生じなかったろうが、莫大な解体費用+再建築費用+住民対策費用は施主の三井不動産フ社も施工の三住建も大きな痛手を負うことになった。2025年4月の民事調停では、三井不動産フィナンシャルは505億円の費用に対して、3社(三住建+日立+旭化成)の112億円の提示を蹴っており、訴訟は続いている。
三井財閥グループが、暴れん坊の三井住友建設に対して三下り半を下し、三井銀行系をメインバンクとするインフロニア百万石に、三井住友建設を抱えさせたというのが実態ではないだろうか。
それでも、インフロニアには、三井財閥Gに対して、三井住友建設と東洋建設を同時に吸収統合する資金手当てを要求する手もあったのではなかろうか。全く芸のないインフロアの経営陣である。
会社は加賀ではなく東京のど真んなかの千代田区に在し、資本戦略も揉まれているはずだが・・・。
今後、旧三井財閥グループの工事は、優先的にインフロニアが受注することになろう。仕事面と資金面で強力なバックアップ体制となるが、いつまで続くかは不明。三井には鹿島も近い。
東洋建設は山下汽船の関係会社として発足、1999年に合併で商船三井となる。
★三井住友建設
2025年9月26日、インフロニアが公開買付で三住建の80.61%の株を取得し親会社に。
2025年12月23日に株式併合により完全子会社化を完了させる予定。
スクロール→
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インフロニア /百万円 |
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5076 |
前建 |
前道 |
単純計 |
インフロニア |
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21/3. |
21/3. |
21/3. |
22/3. |
23/3. |
24/3. |
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売上高 |
678,059 |
234,612 |
912,671 |
682,912 |
711,810 |
793,264 |
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営利益 |
46,343 |
20,738 |
67,081 |
37,489 |
44,415 |
51,060 |
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営利率 |
6.8% |
8.8% |
7.3% |
5.5% |
6.2% |
6.4% |
|
純利益 |
23,276 |
16,750 |
40,026 |
26,689 |
33,487 |
32,571 |
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インフロニア |
三住建 |
単純計 |
※ 前建は前道の51.29%を所有して連結対象会社であったことから、統合しても単純合計のような増加にはならず、21/3期の前建の決算に前道の決算はすでに合算されていた。 ※ 三住建とは資本関係がなく、そのまま合算される。 |
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25/3. |
25/3. |
25/3. |
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売上高 |
847,548 |
462,332 |
1,309,880 |
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|
営利益 |
47,148 |
7,587 |
54,735 |
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営利率 |
5.6% |
1.6% |
4.2% |
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|
純利益 |
32,416 |
855 |
33,271 |
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総資産 |
926,432 |
393,474 |
1,319,906 |
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|
純資産 |
355,865 |
77,315 |
433,180 |
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純資率 |
38.4% |
19.6% |
32.8% |
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★ 大成に買収される東洋建設
インフロニアの持分法適用会社でもある。
●22年3月のインフロニアによるTOBでは770円(発表前の価格から29%プレミアム)
●22年3月、任天堂創業家関係のYFO、1000円でTOB表明、但し、実施はなされないまま撤退表明。しかし、合同会社Yamauchi名義で2025年3月末も262万株、2.78%保有していた。
(21年3月期には、村上氏関係の(株)レノが240万株/2.54%とAYAが164万株/1.74%保有していた。)
●25年8月8日、前田建設工業は東洋建設と資本業務提携解消。
●25年8月8日、大成が東洋建設に対してTOBを発表、東洋建設は賛同表明、TOB価格は1,750円、(7月末1,653円)
インフロニアは今期決算で東洋建設の株売却益、250億円余りを特別益として計上することになる。
スクロール→
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東洋建設/連結/百万円 |
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23/3. |
24/3. |
25/3. |
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売上高 |
168,351 |
186,781 |
172,605 |
|
営業利益 |
8,995 |
10,887 |
11,651 |
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営利率 |
5.3% |
5.8% |
6.8% |
|
当期利益 |
5,656 |
7,016 |
8,311 |
|
総資産 |
153,717 |
164,160 |
180,459 |
|
純資産 |
73,984 |
80,800 |
80,075 |
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純資産率 |
48.1% |
49.2% |
44.4% |





