アイコン 第5回・大石知事に捧ぐ公開質問状


石木ダム 新聞

公共事業は法に叶い,理に叶い,情に叶うものであれ,そして誠実であれ!

大石県知事

全国の公共事業見直し例と比較し、石木ダムの異常性を徹底分析編
石木ダム問題を「長崎ローカルの一件」として扱うのは、もはや現実離れしています。
全国を見渡せば、この20〜30年で 巨大公共事業を見直し・縮小・中止した例はいくらでもある からです。
ところが、石木ダムはどうでしょう。
• 総事業費は 約1.5倍の420億円に膨張
• 工期は 2032年度まで7年延長
• それでもなお、50年前の“必要性”を前提に突き進む
しかも、専門家の指摘や疑義を 自治体がほぼ無視している と報じられています。
これを異常と言わずして、何と言えばいいのでしょうか。

 

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① 全国では「ダム事業の見直し」が当たり前に行われてきた。
2009年、民主党政権が発足した際、前原国交相は
川辺川ダムと八ッ場ダムの中止表明
国交省所管の143基のダム事業の見直し方針
を打ち出しました
つまり国レベルで
• 「とりあえずダムを造る」はもう通用しない
• 事業中のものも含めて、本当に必要なのか? を検証する
という方向に舵を切ったわけです。
この流れの中で、
中止されたダム事業も複数あります。
国交省の中止事業一覧でも、ダム関連・道路関連等が「需要の変化・財政事情・他の代替策」などを理由に中止されています。
大石知事、質問です。
なぜ、全国では「見直し・中止」が普通に行われてきたのに、長崎県だけ「見直し不要」と胸を張れるのでしょうか?

② 川辺川ダム:知事が「白紙撤回」を決断したケース
熊本県の川辺川ダムは、石木ダムと同じく長年の賛否を抱えたダム計画でした。
• 2008年、蒲島熊本県知事が
「現行の川辺川ダム計画を白紙撤回し、ダムによらない治水を追求すべき」
と表明。
• 2009年、国も川辺川ダム計画の中止を発表。ここで重要なのは、「長年の計画だから仕方ない」ではなく
「情勢と水害・環境の議論を踏まえ、知事が政治判断として白紙撤回を決断した」
という点です。
その後、2020年の球磨川豪雨をきっかけに、流水型ダム案が再浮上しますが、
それでも “現行計画を一度完全に廃止した上で、新たな計画をやり直す” というプロセスになりました。
つまり、
• 古い計画は一回 ゼロに戻す
• 新しい治水の考え方・環境影響・住民意見を踏まえ、
再度やり直す覚悟を示した
ということです。
さて大石知事。
石木ダムは、
63年前の計画を「ゼロ」に戻したことが一度でもあったでしょうか?
“白紙撤回”という選択肢を、長崎県は一度でも真剣にテーブルに載せましたか?

③ 八ッ場ダム:少なくとも「検証」はやった。そのレベルにすら達していない石木ダム

石木ダム

群馬県の八ッ場ダムは、全国的に有名な“迷走ダム”です。
• 昭和40年代からの調査を経て、1986年に基本計画
• その後、工期延長・総事業費の大幅増額(2110億→4600億円)など、何度も計画変更
• 2009年、民主党政権で事業中止表明
• しかし2011年、国交省の検証を経て建設継続が決定し、最終的に完成八ッ場ダムは結局、建設・完成まで行きました。
しかしその過程では、
• 政権交代による 「一旦止める」判断
• 国交省による 事業の検証プロセス
• 治水・利水・費用対効果などを巡る 国会や世論での徹底的な議論
がありました。
検証の中身には批判も多く、「ダムありきで検証した」という指摘もありますが、
それでもなお、“検証というステップは踏んだ” ことは事実です。
対して石木ダムはどうでしょう。
• 事業費1.5倍、工期7年延長という 重大な条件変更 がありながら、
• 県の評価監視委員会は 事業継続案を追認
• 専門家からの問題点指摘もあるのに、
必要性そのものを再検証しないまま進める姿勢
が報じられています。
同じ“長期ダム計画”でも:
• 川辺川ダム:白紙撤回→再構築
• 八ッ場ダム:中止表明→検証→継続判断
• 石木ダム:検証なし・前提見直しなし・費用増も延長もそのままGO
これを「普通」とは、とても言えません。

JC-net・日刊セイケイ編集長・中山洋次

[ 2025年12月16日 ]
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