今や感情を映像化するスマホ OPPO- Reno15 若い女性に人気
スマートフォン業界がスペック競争に明け暮れるなか、1億画素カメラや大型センサーは中価格帯以上の端末ではもはや“当たり前”の装備となっている。
撮影性能の差別化が難しくなった今、ユーザーが端末を選ぶ決め手はどこにあるのか。
OPPOが示した答えは、「ユーザーの感情そのものを捉え、残す」というアプローチだった。
■ 感情の瞬間を「そのままの温度」で記録
OPPOはReno15に、独自の「ライブコラージュ機能」や「Natural Toneライブエンジン」を搭載。
風に揺れる髪の動き、
友人が笑いながら涙ぐむ一瞬の表情──。
これまで静止画では失われていた微細な動きや気配を、そのまま生きた質感で収めることができる。
まるで時間がゆっくりとスローモーションになるかのように、ありふれた日常の一瞬が鮮やかな記憶として蘇る。この「感情の再現性」こそが、若い世代から支持を集める原動力となっている。
■ 発売初週でAndroid首位 Renoシリーズの底力
Reno15は、11月21日の発売から1週間(21〜27日)でAndroidスマートフォンの単体販売台数ランキングで首位を獲得した。
Renoシリーズ全体の好調もあり、OPPOは11月の2500〜4000元帯(1元は21円)で市場シェア1位となっている。
Renoシリーズの累計稼働台数は中国国内で約1億台、世界60ヶ国・地域で1億3000万台を突破。
IDCの調査でも、OPPOは今年1〜3四半期の400〜600ドル帯で出荷量トップを維持している。
その源流は、2013年に登場した「Rシリーズ」。軽量デザインと高いカメラ性能で一世を風靡し、中国市場でiPhoneの長年の単品首位を押しのけたこともある。2019年にRenoとして生まれ変わり、ターゲットを若者層に明確化した。
■ 若者の心を読み取る、OPPOの開発姿勢
Renoシリーズの強さの背景には、特に「女子大学生」を中心とした若いユーザーを徹底して理解しようとする姿勢がある。
今年4月、OPPOのプロダクトマネージャー・思雨氏は、SNS「小紅書(RED)」で、静止画を三分割で並べる「出圈図」が人気を集めていることに気づいた。
自身でも試してみたものの、ライブ写真がテンプレートに当てはめた瞬間に静止画化され、髪が揺れる動きや視線の細かい変化といった“生命感”がすべて失われてしまうことを痛感する。
さらに、背景の切り抜き、明るさ調整、人物合成……と作業は煩雑で、「気軽な記録」という感覚からは程遠い。
「OPPOの技術で、これを“動くコラージュ”として再現できれば、もっと自由な感情表現ができるはず」。
この着想が、Reno15の新しい映像体験につながった。
■ 開発者が「ユーザーになる」フィールド調査
Renoチームの調査はSNS分析だけにとどまらない。実際にユーザーの生活空間に入り込み、行動そのものを追体験する。
女子大学生の撮影習慣を理解するため、開発者がディズニーランドまで足を運ぶこともある。光の角度を待ち、立ち位置を調整しながら、回転木馬で“揺れる髪の光”を捉えようとする姿。そうした情熱を目の当たりにし、「鮮やかさはスペックではなく、体験の再現にこそ宿る」と気づいた開発者もいたという。
あるエンジニアは「実際に乗ってみて、ユーザーが求めているのは“風が頬をなでた感覚そのもの”だと分かった」と語る。
■ 学生を「外部プロダクトマネージャー」として招く
Renoチームはさらに、SNSで活躍する大学生クリエイターを“外部プロダクトマネージャー”として招き、機能のブラインドテスト、撮影散歩(Photo Walk)での実地検証、UI/UXの細部確認といった共創プロセスを継続的に行っている。
こうした“軽く、しかし深く”ユーザーに寄り添う対話が、Renoシリーズの個性と支持を支えている。
■ 感情を写し、記憶を呼び起こすスマートフォン
若い世代がスマートフォンに求めているのは、もはや“高画質”だけではない。そこに残したいのは、瞬間の温度、心が揺れた気配、自分の人生の“質感”だ。
Reno15のヒットは、スマートフォンが再び「感情を記録するための道具」へと進化しつつあることを象徴している。
以上、中国経済新聞など参照
化石化した世代とZ世代が一世を風靡しているが、上位2社が優位に進める薄型・折畳・画素数などハード面ではなく、Z世代後期とα世代にターゲットを絞ったカテゴリーキラー商品がAI導入もあり、ますます増加するものと見られる。
上述のOPPOや下記に記載したTranssion- Infinixのようなゲームに特化したスマホを新興国へ安価に提供し、急成長しているスマホメーカー、今後もこうしたカテゴリーキラーのメーカーが上位2社を脅かす存在になる可能性は十分ある。
スマホ業界の販売台数は年間15億台でピークアウト、その後、大手2社はスマホをプレミアム化させ、先駆ブランドとしてボッタくり商品をリリースして、ボッタくり利益を上げ続けている。
ただ、景気が上向いていればよいが、景気は水物、大波小波もやってくる。先発大手2社は、常に自国に巨大なマーケットを有する中国勢に追い立てられ、高価格製品にシフトし続けている。そのため、中国勢は価格に幅ができ、開発を進化・深化させ、最大マーケットである消費者ニーズに合った価格帯で勝負しているところに先を見ることができる。2~3割の富裕層向けに、高額ブランド品にしたところで限界が生じる。
アップルにしてもトランプ追随政策によりコストが大幅上昇してくる。ブランド化に成功している同社だが、米国の市場は限られ、アプリのほか利益をどこで出すのか、今後は注視すべき段階に入る。アップルは世界で増え続ける富裕層に対して圧倒的シェアを持っているものの、そうした富裕層にしても景気の波には逆らえない。
サムスンは、半導体が良ければスマホが駄目になり、スマホが良ければ半導体が駄目になると時を重ねている。両方が良かった時代は意外と短い。家電は巨体になった同社を牽引する事業ではもはやなくなっており、競合のLG電子や中国勢の戦いに今やプレミアム市場で生き残っている状態といえる。
サムスンは、スマホでは自社でC-MOSセンサーを製造し世界一の億単位の画素数を実現させているが、映像の先導者となっているサムスンでさえ、カテゴリーキラーで動くOPPOに映像部分でも今後苦戦を強いられる可能性すら出てきている。
ただ、ソニーはC-MOSセンサーのソフト開発力を産業領域へも深化させており、サムスンは後発者でもありほとんどスマホに特化しているため、サムスンを大きく引き離している。
中国勢ではTranssionが急浮上している。同社系に3社あり、なかでも注目されているInfinixはゲーミングスマホ「GT 30 Pro」をリリース。ハイエンドの高性能品をより安価に東南アジアやアフリカなど新興国向けユーザーをターゲットに急成長している。厚さ6ミリを切るスマホをサムスン販売の2ヶ月後から販売、健康AIリングのウェアラブルも販売している。
OPPOはVivo含むBBK(歩歩高)グループ、BBKは大手電子機器メーカー、音響・映像のAV部門を分社化し、2社は通信・スマホ部門を担当している。
今後、スマホの領域をどれほど広げられるか、顧客ニーズをどれほど取り込めるか、顧客に魅力をどれほど提供できるかにかかり、AIの活用がこれらの領域を広げ続けるものと見られる。
↓実際の映像を組み合わせ感情表現のディティールを映像として具現化させている。

|
2025年3Qスマホ販売台数 |
||
|
IDC版 |
||
|
|
台数 |
シェア |
|
サムスン |
61.4 |
19.0% |
|
アップル |
58.6 |
18.2% |
|
シャオミ |
43.5 |
13.5% |
|
Transsion |
29.2 |
9.0% |
|
Vivo |
28.8 |
8.9% |
|
ほか |
101.2 |
31.4% |
|
合計 |
322.7 |
100.0% |
|
|
||
|
2025年2Qスマホ販売台数 |
||
|
カウンターポイント版 |
||
|
|
シェア |
前年比 |
|
サムスン |
20.0% |
8.0% |
|
アップル |
16.0% |
4.0% |
|
シャオミ |
14.0% |
0.0% |
|
Vivo |
8.0% |
-4.0% |
|
OPPO |
6.0% |
-8.0% |
|
その他 |
34.0% |
5.0% |





