アイコン 日経平均、一時1300円超安 イラン緊張で原油高騰、5万円台の大台割れに警戒感


三十一日の東京株式市場は、緊迫化する中東イラン情勢を嫌気し、全面安の展開となった。日経平均株価の下げ幅は一時、前日比で千三百円を超え、前日に続き今年の最安値を更新した。取引開始直後から売り注文が殺到し、五百円超値下がりして始まった後も、地政学リスクを警戒した投げ売りが加速する格好となった。一時は昨日記録した最安値の五万五百六十六円を下回る場面もあり、二〇二六年の相場を牽引してきた「五万円台」という節目を維持できるか、市場には強い緊張感が走っている。

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株安の直接的な引き金となったのは、国際的な原油価格の騰勢だ。ニューヨーク市場のWTI先物価格は一バレル一〇六ドル台まで上昇し、上昇に歯止めがかからない状況が続いている。資源の大部分を輸入に頼る日本企業にとって、燃料費や原材料費の急騰は収益を直接圧迫する要因となる。特に製造業や物流、空運など、エネルギーコストの影響を受けやすい業種を中心に、業績悪化を懸念した売りが波及した。

市場関係者の間では、情勢の長期化に対する懸念が急速に強まっている。ホルムズ海峡の封鎖リスクなど、物理的なエネルギー供給網への打撃が現実味を帯びれば、原油価格のさらなる上振れは避けられない情勢だ。これは国内のガソリン代や電気代の上昇を通じて家計の消費意欲を減退させ、日本経済全体に深刻な冷や水を浴びせるリスクを孕んでいる。

政府による緊急のエネルギー対策や外交的な沈静化への動きが注視される中、投資家はリスク回避の姿勢を一段と強めている。不透明な地政学リスクが解消されない限り、当面は下値を模索する不安定な相場展開が続くものとみられ、日本経済は「終わりの見えない有事」という新たな試練に直面している。

 

[ 2026年3月31日 ]
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