【追報・高知】(株)朝日技研/破産申請 負債約4.5億円 水門開閉装置で国内シェア約3割
水門開閉装置などを製造する(株)朝日技研(高知県土佐郡土佐町)が8月17日、高知地裁に破産を申請したことがわかった。負債総額は約4億5000万円。
同社は2003年9月設立の水門・クレーンメーカー。水門開閉装置を主力に、扉体、除塵機、大型クレーンなどの製造・組み立てを手掛けていた。水門開閉装置では国内シェア約30%を占め、有力企業を取引先に受注基盤を形成していた。
2009年9月期には売上高約4億7458万円を計上し、2018年9月期までは3億円前後の売上高を確保していた。しかし、その後は従業員の退職や主力取引先の撤退などから受注が減少し、業績は下降。2025年9月期の売上高は約1億6280万円まで落ち込み、2期連続で大幅な欠損を計上した。
設備投資などに伴う借入金負担も重く、代表者所有の不動産を売却するなどして資金繰りを維持していたものの、2025年9月期末には約2億9276万円の債務超過に陥っていた。
同社は2018年、震度5強以上の揺れを感知すると、電源を使わず自動的に陸こうゲートを閉鎖する「水門ゲートASシステム」を共同開発。災害対策需要を取り込む新たな事業の柱として期待されていたが、販売実績は当初の想定ほど伸びなかった。
水門開閉装置で国内有数のシェアを持つ技術力のあるメーカーだったが、受注減による売上縮小に加え、借入金負担や赤字の累積から財務内容が悪化。業績回復の見通しが立たなくなり、7月までに事業を停止して自己破産申請の準備を進めていた。
今回、8月17日付で高知地裁への破産申請に至った。
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