アイコン 【兵庫・倒産】「COLORFUL CANDY STYLE」運営のスタイリッシュ・エイチ・アンド・エイが自己破産へ 負債約11億円


子ども向け入園・入学用品ブランド「COLORFUL CANDY STYLE(カラフルキャンディスタイル)」などを展開する (株)スタイリッシュ・エイチ・アンド・エイ(兵庫県神戸市中央区)が、2026年8月31日付で事業を停止し、自己破産申請の準備に入った。 負債は推定約11億円とされている。

同社は子ども向け服飾雑貨や学用品のほか、全国の小・中学校、高校などに家庭科教材を供給してきた。 主力ブランドは一般家庭にも広く知られ、教育機関向け教材では全国約6000校への採用実績を持つ。 近年は円安による海外調達コストや海外拠点の人件費・管理費の増加が収益を圧迫し、価格改定や経費削減などを進めていたが、資金繰りが限界に達した。

法人名 株式会社スタイリッシュ・エイチ・アンド・エイ
所在地 兵庫県神戸市中央区
資本金 5140万円
主な事業 子ども向け服飾・生活雑貨、学校向け家庭科教材、テキスタイル製品などの企画・製造・販売
主要ブランド COLORFUL CANDY STYLE、STYLE Decorなど
学校向け実績 全国の教育機関約6000校
ピーク売上高 約18億5000万円(2023年8月期とする公開情報)
事業停止 2026年8月31日
負債 推定約11億円(今後変動する可能性あり)
事後処理 小野法隆弁護士(弁護士法人神戸綜合法律事務所)
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創業約80年、学校教材から子ども向けブランドへ事業拡大

スタイリッシュ・エイチ・アンド・エイは、1946年にミシン販売を目的として個人創業し、その後、洋裁材料や服飾関連商品の販売へ事業を広げた。 1970年代には法人組織となり、長年にわたり繊維・服飾関連事業を手がけてきた。

その後は、入園・入学用品などを扱う「COLORFUL CANDY STYLE」を中心に事業を拡大。 レッスンバッグ、シューズケース、巾着、リュック、水着、浴衣などの服飾・生活雑貨に加え、書道セットや絵の具セットなど学校生活に関連する幅広い商品を展開していた。

公式サイトや大手インターネット通販サイトを主要な販売チャネルとし、百貨店などにも商品を供給。 同社が公表していた取引先には、JR各社や伊藤忠商事、ウォルト・ディズニー・ジャパン、大手百貨店なども含まれていた。

全国約6000校で家庭科教材を採用

同社のもう一つの柱が教育機関向け事業だった。 全国の小学校、中学校、高校などを対象に家庭科実習教材を企画し、エプロンをはじめとする被服教材やバッグ、小物教材などを販売。 家庭科総合情報誌「STYLISH」も発刊していた。

学習指導要領を踏まえた使いやすさに加え、ファッション性を取り入れた教材を特徴とし、同社の公開情報では国公立・私立を含む教育機関約6000校との取引実績を有していた。 2026年春にも家庭科教材の営業職を募集しており、事業停止直前まで教育関連事業を続けていたことが確認されている。

「COLORFUL CANDY STYLE」は1000万人超の子どもに商品

一般消費者向けの「COLORFUL CANDY STYLE」は、入園・入学用品を中心とした子ども向けライフスタイルブランドとして成長した。 事業停止に際して同ブランドは、これまでに1000万人以上の子どもへ商品を届けてきたとしている。

近年も新商品開発を続け、2026年1月にはMIXIの協力を受け、子ども向け位置情報端末「みてねみまもりGPSトーク」とレッスンバッグなどを組み合わせた入園・入学セットを発売していた。 事業停止直前の8月にも新商品の投入を続けており、表面上は通常の販売活動を継続していた。

円安で海外調達・人件費が急増、資金繰り限界に

業績面では、2019年8月期に年売上高約18億2500万円を計上し、その後も2023年8月期には約18億5000万円まで売上を伸ばしていたとされる。 一方、少子化による市場縮小や販売チャネルの多様化、同業他社との競争激化などを背景に、採算面では厳しい状況が続いていた。

商品の大半を海外の関係会社などで生産していたことから、近年の急激な円安が経営を直撃した。 外貨建て原材料の調達価格が上昇したほか、海外子会社で発生する人件費や管理費なども円換算ベースで大幅に膨らみ、グループ全体の収益を圧迫した。

会社側も価格改定や人件費を含むコスト削減を進め、借入金の返済条件緩和などを金融機関に求めながら事業継続を図った。 しかし、構造的なコスト上昇を吸収できず資金繰りが限界に達し、2026年8月31日をもって事業を停止。自己破産申請の準備に入った。

「COLORFUL CANDY STYLE」も9月1日、公式サイトで事業運営の停止を発表。 円安による海外原材料調達費や海外拠点の運営コスト増加が経営を著しく圧迫し、価格改定や国内外でのコスト削減を進めたものの、事業継続が困難になったと説明している。

「COLORFUL CANDY STYLE」ブランド存続の可能性も

負債は推定約11億円だが、今後の手続きの中で変動する可能性がある。 一部報道ではスポンサー候補から複数の申し出があり、「COLORFUL CANDY STYLE」などのブランド存続についても模索が続けられているとされる。

創業から約80年、学校教材では全国約6000校、一般向けブランドでは1000万人を超える子どもに商品を届けてきた同社。 長年培った商品・ブランド力を今後どのような形で引き継ぐことができるのかも注目される。

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