【北海道】三宮フーズが破産開始決定 函館の水産加工会社、乾燥ナマコなど製造・輸出
北海道函館市で水産加工事業を手掛けていた(株)三宮フーズが、2026年9月1日、函館地裁から破産手続き開始決定を受けた。
同社は登記上の本店を兵庫県神戸市中央区に置き、北海道函館市中野町に北海道事業所を開設。乾燥ナマコや塩蔵ナマコなどの水産加工品を取り扱い、加工販売のほか輸出入や国内卸売を手掛けていた。
法人番号は9140001045113。今回の破産情報に記載された函館市中野町54番地3は、同社が「北海道事業所」として使用していた所在地と一致している。
三宮フーズは乾燥ナマコなどを手掛ける水産加工会社
三宮フーズは2004年創業。函館商工会議所系の企業情報では、資本金1000万円、主な業務内容を「海産物加工(なまこの加工販売)」としていた。
神戸商工会議所系の企業情報では食料品製造業に分類され、海産物の加工・販売・輸出入を手掛ける企業として登録されている。
同社の旧公式サイトでは、北海道産や関西産などの乾燥ナマコ、塩蔵ナマコ、貝柱などを取り扱い、神戸と北海道の拠点で水産加工を行っていたことを案内していた。
このため業種としては、単純な水産物卸売業ではなく、水産加工を軸に加工品の販売、輸出入、国内卸売を行う食品関連企業とみられる。
なお、公開情報から同社独自の消費者向けブランド名は確認できていない。本記事では、乾燥ナマコや塩蔵ナマコなどを同社の取扱品として記載し、特定の商品ブランドとの関連付けは行っていない。
神戸に本店、函館に北海道事業所
法人登記上の本店所在地は兵庫県神戸市中央区布引町4丁目2番6号。
一方、北海道函館市中野町54番地3には「株式会社三宮フーズ北海道事業所」が置かれ、水産加工事業を展開していた。
今回の破産手続きは函館地裁で開始されており、破産情報上も函館市中野町の事業所所在地と、商業登記簿上の神戸市の本店所在地が併記されている。
函館商工会議所系の企業情報では従業員10人、神戸商工会議所系では従業員20人との記載があるが、掲載時期や対象となる事業所の範囲が異なる可能性があるため、同社全体の破産時点の従業員数は確認できていない。
2021年には改正漁業法違反で法人が起訴
三宮フーズを巡っては、2021年に函館市で密漁されたナマコの流通を巡る事件が報じられている。
報道によると、同年2月に函館市近海で密漁されたナマコ約390キロを、密漁されたものと知りながら買い取ったとして、同社の経営者が逮捕された。
その後、2021年4月26日、函館地検が法人としての三宮フーズと同社経営者を漁業法違反の罪で起訴。2020年12月施行の改正漁業法で、違法に採捕された特定水産動植物の流通行為に対する罰則が設けられて以降、全国初の起訴と報じられた。
対象となったナマコは約390キロ、買い取り額は約110万円とされている。
なお、今回確認した公開情報では、その後の裁判結果までは確認できていない。また、2021年の事件と今回の破産との因果関係を示す資料も確認できていないため、同事件を破綻原因とみなすことはできない。
三宮フーズに破産手続き開始決定
三宮フーズは2026年9月1日、函館地裁から破産手続き開始決定を受けた。
破産管財人には渡邊圭太弁護士が選任されている。
債権届出期間は2026年10月27日まで。財産状況報告集会、一般調査、廃止意見聴取、計算報告などの期日は2027年1月14日午前10時に予定されている。
事件番号は令和8年(フ)第349号。
現時点で、負債総額、事業停止時期、直近の売上高、具体的な破綻原因について確認できる公開情報は見当たらない。原材料価格の上昇や水産物の不漁などを同社の破綻原因とする根拠も確認できておらず、原因については推測できない。
(株)三宮フーズの会社概要
| 法人名 | 株式会社三宮フーズ |
|---|---|
| 法人番号 | 9140001045113 |
| 登記上本店 | 兵庫県神戸市中央区布引町4丁目2番6号 |
| 北海道事業所 | 北海道函館市中野町54番地3 |
| 創業 | 2004年 |
| 資本金 | 1000万円 |
| 主要事業 | 水産加工品の加工・販売、輸出入、国内卸売 |
| 主な取扱品 | 乾燥ナマコ、塩蔵ナマコ、貝柱など |
| 破産開始決定 | 2026年9月1日 |
| 裁判所 | 函館地方裁判所 |
| 負債 | 確認できず |
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