【倒産企業続報・北海道】八潮運輸が会社更生申立 医薬品・食品輸送、負債11.17億円 DIP融資で営業継続
北海道北斗市の運送会社、八潮運輸(株)が9月9日、東京地裁に会社更生手続開始を申し立て、同日、保全管理命令を受けた。
負債総額は債権者29名に対して約11億1,700万円。
同社は会社更生手続きのもとで事業再建を目指す方針で、現在も運送業務を継続している。法人番号は2440001002453。
| 法人名 | 八潮運輸(株) |
|---|---|
| 所在地 | 北海道北斗市 |
| 法人番号 | 2440001002453 |
| 事業 | 貨物運送、倉庫など |
| 手続き | 会社更生手続開始申立、保全管理命令 |
| 負債 | 約11億1,700万円 |
医薬品・食品輸送を中心に売上17億円超
八潮運輸は1978年3月設立の運送会社。
北海道内で医薬品や食料品などの輸送を手掛け、大手ドラッグストア向けの配送などを主体に事業を拡大してきた。
2023年3月期には売上高17億2,090万円を計上していた。
貨物運送のほか倉庫事業なども展開し、北海道内の物流を担ってきた。
売上15.9億円に減少、1.54億円の最終赤字
一方、過年度に実施した工場関連の設備投資負担などから、資金繰りは厳しい状況が続いていた。
2025年3月期の売上高は15億9,712万円まで減少。2023年3月期の17億2,090万円と比べて約1億2,400万円減少した。
収益面も悪化し、同期は1億5,458万円の最終赤字を計上した。
こうしたなか、2025年春ごろには得意先に支払いの前倒しを要請しているとの情報も聞かれるようになっていた。
不動産売却で立て直し図るも燃料高・税負担重く
同社は倉庫不動産を売却するなどして資金を確保し、資金繰りの安定化を図っていた。
しかし、運送業界を取り巻く燃料価格の高騰が収益を圧迫したほか、不動産売却に伴う税金の支払いも重荷となり、自力での資金繰り改善が難しい状況となった。
こうした経緯から、事業を止める破産ではなく、会社更生手続きによる事業再建を選択した。
1億円枠のDIPファイナンス、運送は継続
9月9日、東京地裁へ会社更生手続開始を申し立て、同日、保全管理命令を受けた。
負債総額は債権者29名に対して約11億1,700万円。
会社更生申立後も、通常の商取引で生じた債権については期限通り全額を弁済しており、運送業務も継続している。
また、三井住友銀行との間で極度額1億円の当座貸越契約を締結し、DIPファイナンスを受けられる体制を確保した。事業継続に必要な当面の資金繰りには問題がないとしている。
今後は会社更生手続きの中で財務体質の改善を進め、北海道内の物流事業を継続しながら再建を目指すことになる。
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