アイコン 232条鉄鋼制裁EUに適用 世界の貿易を支配下に置いた米トランプ

 

 

戦後紆余曲折して現在の貿易システムが構築されてきたが、米国にアメリカ№1のトランプ大統領が誕生して、意図も簡単にそのルールそのものが崩壊・破壊されつつある。

始まった米中貿易戦争は、鉄鋼に25%賦課、米商工会議所などのロビー団体は、欧州やNAFTA締結国に対して232条による関税を発動しないよう政権に求めていた。

ロス商務長官は、解決しなくてはならない「他の問題もあるため」、カナダとメキシコ、EUとの「交渉継続」を心待ちにしていると指摘している(メキシコに対しては国境壁負担を求めている)。

将来的には「柔軟性」を持たせることも可能だとし、トランプ大統領には関税を引き上げたり引き下げたり、撤廃あるいは制定する権限があると続け、今後とも、制裁関税を政治的・経済的な交渉の手段として弄ぶ姿勢を示している。

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<EUほかに対して25%発動>
米トランプは31日、欧州連合(EU)やカナダ、メキシコから輸入する鉄鋼とアルミニウムに追加関税を6月1日から発動すると発表した。
通商交渉で圧力をかけるため5月31日まで適用を一時的に猶予してきたが、譲歩を引き出せないと判断して猶予を打ち切る。
EUなどは、232条による制裁課税を賦課した場合は、報復措置を取ると事前勧告している。
中国に加え、欧州とも貿易摩擦が激しくなるのは避けられない。

欧州EU+カナダ+メキシコに対して、6月1日から鉄鋼に25%、アルミに10%の関税を上乗せする。

米国にとってEU、カナダ、メキシコは、主な鉄鋼の輸入先で、輸入全体の4割を占める。
国際市況に影響を及ぼすほか、鉄鋼メーカーや鉄鋼を使う自動車メーカーも事業戦略の見直しを迫られる。

EUとメキシコは31日、それぞれ対抗措置を取ると表明した。
EUの通商政策を担うマルムストローム欧州委員は報復関税に加え、世界貿易機関(WTO)の紛争処理手続きに入る方針を示した。

トランプ政権は3月23日、鉄鋼とアルミの輸入増が安全保障上の脅威になっているとの理由で日本や中国など一律に輸入制限を発動した。特に日本は同盟国で唯一制裁対象となっていた。
EU、カナダ、メキシコに対しては、通商交渉での譲歩を求め適用を猶予していた。

しかし、EUは適用除外が先だとして、米国が求める車の関税引き下げ協議や鉄鋼の輸出規制の受け入れを拒否していた。
カナダとメキシコと進める北米自由貿易協定(NAFTA)再交渉も車などの貿易を巡って対立が続いていた。

米トランプは5月23日、車と車の部品の輸入に対して、安保を理由にして通商拡大法232条適用の制裁関税25%賦課する検討に入っている。

今後もEUと通商交渉を続ける構えだが、制裁後、報復関税が予想されており、双方の経済に悪影響が及ぶ事態になる可能性が高い。
まだ、米国の盟友であるイギリスはEU加盟国、制裁対象となる。

日本政府は、鉄鋼関税の適用除外を求めてきたが、米政権は交渉次第との姿勢を崩していない。日本は車関税の引き上げにも反対している。

トランプ政権は3月23日、中国の知的財産侵害に対する301条適用制裁に署名した。総額500億ドルに対して25%の関税を賦課するというものだった。
これに対して中国も報復を宣言、米トランプは中国が報復すれば、1000億ドル・1500億ドルの制裁を課すと表明して、交渉入り、米中は、中国が米国産品を数十兆円分輸入拡大することで和解合意した。
しかし、合意や条約など簡単に反故にしてしまう米トランプは5月29日、中国との合意を破棄し、制裁すると表明した。
1000億ドル(約11兆円)分以上の米中の制裁・報復の貿易戦争が再燃している。

自らが外交以外何も決められなくなるレイムダック状態に陥る可能性が大きい11月の中間選挙を控え、貿易に関し強硬姿勢を貫く米トランプの保護貿易の通商政策が、米経済も含め世界経済を危機に陥らせることになる。

中国・EUは今後、米企業や米産業に対して、報復制裁により強硬姿勢を貫くものと見られる。

米トランプのお友達は、性格的・体質的に似ている金正恩だけかもしれない。もう一人、米国と100%ともにあるとする首脳は、トランプに完全に金の玉を握られ、対価なしには相手にされていない。

こうした米国による世界の貿易主要国に対しての経済制裁は、米国民についても高価な商品を買わされることになり、所得増やトランプ減税の帳消しどころではなくなる。また、報復において、米国企業も大打撃を受け、大義にしている安保そのものも脅威に陥らせる可能性が高い。

米トランプは、これまでの世界の貿易秩序を破壊、北朝鮮との交渉も含めすべてがゲームだとしており、政権内も諂う人材だけにし、自己満足的にトランプ宮殿でゲームを楽しんでいる。

 

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[ 2018年6月 1日 ]

 

 

 

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