アイコン 日本勢安堵 米×メキシコ通商交渉 自動車関税0維持、部品は62.5%から75%に

 

 

米トランプがメキシコの壁をめぐり目の敵にしたメキシコ・カナダとの3ヶ国加盟のNAFTAをめぐって、米とメキシコが27日合意に達した。
米通商代表部によると、2国間が一致した内容では、焦点になっていた自動車分野の関税をゼロにする条件をめぐって、これまで域内の部品を62.5%使う必要があったが、これを75%に引き上げることで合意したという。

一方、カナダのフリーランド外相の報道官は27日、「NAFTAの交渉妥結に向けて引き続き努めるが、カナダにとって、またカナダの中間所得層にとって利益がある場合のみ署名する」という声明を出し、アメリカの要求に対して一方的に譲歩することはしないとしている。
トランプはカナダに対して合意しなければ、輸入自動車に対し関税をかけると脅している。

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カナダは鉄鋼で米制裁を受け報復している。6月にカナダで行われたG7では、トランプが吹きまくり、議長国に対する敬意もまったく示さず、両国は喧嘩状態でトランプは時間がないとして途中、6.12米朝首脳会談に飛び立ち、G7の共同声明もトランプは拒否し、トルドー首相は激怒したままになっている。

ただ、トランプは昨年、メキシコ政府にメキシコの壁の建設代を出せ、さもなくばNAFTAを破棄して壁代を貿易制裁により没収するとまで脅迫していたことを考えれば、180度メキシコに対する軌道を修正したようだ。27日は何か良いことがあり、よほど気分がよかったのだろう。

今回の米とメキシコの合意では、日本のメキシコ進出メーカー(トヨタ、日産、本田、マツダ)は安堵だろうが、サプライチェーンの部品メーカーもメキシコに多く進出しており、こちらは影響を受けることになる。
また、カナダにはホンダとトヨタが工場を持っており、両国は最近のG7のしこりもあり、メキシコのように合意できるか不透明。
 

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[ 2018年8月28日 ]

 

 

 

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