アイコン 4~6月地方銀行 不動産融資抑制策で大幅減益に

 

 

国の政策は、超低金利下、大幅金融緩和により不動産バブルを演じさせることにあった。その政策は、予想通りに進捗している。
一方、金融庁は、企業も個人も自己防衛から貸出先がない地方銀行の融資が、不動産担保融資に傾注し過ぎ、将来、サブプライムローン化するのを恐れ、昨春突然、金融機関に対して抑制策を採らせたことから、一機に地方銀行の収益が悪化している。
それは、賃貸マンションの新築着工件数が13ヶ月連続して減少いることからも実証されている。その恐れを象徴した出来事が、スルガ銀行が関係し、破綻したシェアハウス開発のスマートデイズの購入者に対する不正融資でもあろうか。

大手企業にあってはアベノミクス景気により、空前の利益を上げ、内部蓄積ばかりか株主様還元策と称して、自己株式を市場から買い入れ、それを自己消却するほど、内部蓄積を増加させ、海外での巨額買収を除き金融機関から新規に借り入れる必要もなくなっている。
地方にあっても空前の大公共投資の継続により、建設業者の倒産は限りなく減少し、内部蓄積し続けている。この景気は全国の隅々に行き渡っている。

大都市ならば、国の政策もあり、都心部の大都市再開発が積極的に行われ、金融機関の業績も堅調に推移、ところが、人口減少下の地方都市にあっては、融資先は自ずと限られた業種先になっている。
特に賃貸マンション等不動産開発融資は金利も高く融資でき、また分譲型賃貸マンションでは、個別購入する投資家向け融資とも連動することから、不動産向け融資額は拡大し続けてきた。

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金融庁の不動産向け融資抑制策は、大都市圏や地方の中核都市銀行の地方銀行にあっては、取引する企業数も多く、都市再開発など活発なことから、収益は維持されているが、地方の地方にあっては、不動産開発事業が収益拡大源になっていたことから、その抑制策が収益に大きく影響している。

賃貸住宅物件着工戸数推移
2012年
318,521
11.4%
2013年
356,263
11.8%
2014年
353,438
-0.8%
2015年
378,718
7.2%
2016年
418,543
10.5%
2017年
419,397
0.2%
2018年
188,835
-6.3%
18年は1~6月まで上半期
 
<地方の地方銀行>
佐賀銀行
 
経常収益
経常利益
←同率
当期利益
18/3
39,622
3,471
8.8%
6,650
18/3期Q1
9,839
1,638
16.6%
1,573
19/3期Q1
9,937
1,003
10.1%
1,111
19Q1/18Q1
1.0%
-38.8%
 
-29.4%
19/3期予想
44,800
3,700
8.3%
2,700
19予想/18実
13.1%
6.6%
 
-59.4%
 
<地方の地方銀行>
十八銀行
 
経常収益
経常利益
←同率
当期利益
18/3
47,664
7,872
16.5%
5,189
18/3期Q1
12,686
2,875
22.7%
1,989
19/3期Q1
14,060
2,039
14.5%
1,177
19Q1/18Q1
10.8%
-29.1%
 
-40.8%
19/3期予想
46,100
6,300
13.7%
4,000
19予想/18実
-3.3%
-20.0%
 
-22.9%
・福岡銀行グループとの統合を控え、比率に影響する可能性も
 
<地方の地方銀行>
筑波銀行
 
経常収益
経常利益
←同率
当期利益
18/3
40,606
4,933
12.1%
3,037
18/3期Q1
10,990
2,103
19.1%
1,540
19/3期Q1
10,028
668
6.7%
306
19Q1/18Q1
-8.8%
-68.2%
 
-80.1%
19/3期予想
 
2,800
 
2,300
19予想/18実
 
-43.2%
 
-24.3%
 ・今期の経常収益予想、不表明。
 
<大都市圏地方銀行>
千葉銀行
 
経常収益
経常利益
←同率
当期利益
18/3
234,096
79,484
34.0%
53,796
18/3期Q1
61,049
24,282
39.8%
17,032
19/3期Q1
60,229
21,090
35.0%
14,852
19Q1/18Q1
-1.3%
-13.1%
 
-12.8%
19/3期予想
 
80,000
 
54,500
19予想/18実
 
0.6%
 
1.3%
 ・今期の経常収益予想、不表明。
 
<地方の中核銀行>
ふくおかフィナンシャルグループ
 
経常収益
経常利益
←同率
当期利益
18/3
237,572
71,636
30.2%
49,369
18/3期Q1
58,929
17,848
30.3%
12,179
19/3期Q1
60,579
20,331
33.6%
14,183
19Q1/18Q1
2.8%
13.9%
 
16.5%
19/3期予想
 
74,500
 
52,000
19予想/18実
 
4.0%
 
5.3%
 ・福岡銀行+親和銀行+熊本銀行
 
全国賃貸住宅 賃貸マンション・アパート・貸家の3ヶ年月別推移
 
2016年
2017年
2018年
 
 
対前年
 
対前年
 
対前年
 
戸数
同月比
戸数
同月比
戸数
同月比
1
28,288
5.3
31,684
12.0
28,251
-10.8
2
28,871
12.5
30,842
6.8
29,420
-4.6
3
30,572
1.1
33,937
11.0
29,750
-12.3
1~3
87,731
6.0%
96,463
10.0%
87,421
-9.4%
4
35,504
16.0
36,194
1.9
35,447
-2.1
5
32,427
15.0
32,956
1.6
31,083
-5.7
6
36,910
3.7
35,967
-2.6
34,884
-3.0
4~6
104,841
11.0%
105,117
0.3%
101,414
-3.5%
7
37,745
11.1
36,365
-3.7
 
 
8
36,784
9.9
34,968
-4.9
 
 
9
38,400
12.6
37,521
-2.3
 
 
7~9
112,929
11.2%
108,854
-3.6%
0
 
10
39,950
22.0
38,017
-4.8
 
 
11
38,617
15.3
37,508
-2.9
 
 
12
34,475
2.2
33,438
-3.0
 
 
10~12
113,042
13.0%
108,963
-3.6%
0
 
年計
418,543
10.5%
419,397
0.2%
188,835
-6.3%

 

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[ 2018年8月 9日 ]

 

 

 

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