アイコン スズキ 265,479台リコール エブリイなど変速不能・走行不能の恐れ、キャリイなども

 

 

スズキは11月1日、次のとおりリコールを国交省に届け出た。

1、不具合の部位(部品名)
①変速装置(クラッチレリーズベアリング)
②、③、④ともに変速装置(AGSアクチュエータ)
⑤電気装置(ワイヤハーネス)
⑥動力伝達装置(セレクタアッシ)

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2、基準不適合状態にあると認める構造、装置又は性能の状況及びその原因:
①機械式自動変速機(AGS)のトランスミッションフロントケース(以下、フロントケース)の形状が不適切であり及びクラッチレリーズベアリングの被水条件下での耐久性が不足しているものがある。そのため、フロントケース内に水が浸入すると、当該ベアリング内部のグリスが被水して潤滑性が低下し、クラッチ操作が繰り返し行われると、最悪の場合、当該ベアリングが破損してクラッチ操作が不能となり、変速不能及び走行不能となるおそれがある。

②機械式自動変速機(AGS)のギヤ位置を検知するための部品(アンチローテーションピン)の材質が不適切なため、アンチローテーションピンの耐久性が不足しているものがある。そのため、変速が繰り返し行われると、アンチローテーションピンが破損して、警告灯が点灯するとともに、変速不能及び走行不能となるおそれがある。

③機械式自動変速機(AGS)の変速を行なうための部品(セレクトピストン)の構造が不適切なため、セレクトピストンの耐久性が不足しているものがある。そのため、変速が繰り返し行われると、セレクトピストンが破損して、警告灯が点灯するとともに、変速不能及び走行不能となるおそれがある。

④機械式自動変速機(AGS)のクラッチケーブルアンカの組付指示が不適切なため、当該アンカとレリーズフォークのスリットが一致し、クラッチケーブルのクランプ部に応力が集中するものがある。そのため、変速が繰り返し行われると、クラッチケーブルが破断して、警告灯が点灯するとともに、変速不能及び走行不能となるおそれがある。

⑤四輪駆動仕様車の機械式自動変速機(AGS)を制御するコントローラに接続するワイヤハーネスの配索設計が不適切なため、ワイヤハーネスがトランスファケースのリブと接触するものがある。そのため、走行振動等により、ワイヤハーネスが損傷し、最悪の場合、変速不能及び走行不能となり、またはエンジンの始動ができなくなるおそれがある。

⑥機械式自動変速機(AGS)のセレクタアッシのコネクタの配置が不適切なため、結露した水滴が当該コネクタに滴下し、端子間が短絡することがある。そのため、警告灯が点灯するとともに、変速不能及び走行不能となるおそれがある。

3、改善措置の内容:
①全車両、以下の改善を行う。
(1)①クラッチレリーズベアリング、クラッチレリーズフォーク、クラッチレリーズベアリングクリップを対策品に交換する。
②クラッチカバー、クラッチディスクを新品に交換する。
(2)機械式自動変速機(AGS)を点検し、フロントケース上部に防水カバーが取り付けられていない場合は、防水カバーを取り付ける。
(3)(1)及び(2)の対策によりクラッチレリーズベアリングの耐久性が向上することから、クラッチカバーがレリーズベアリングより早期に交換時期に達することとなるため、トランスミッション制御コントローラを対策プログラムに書換え、または、AGSアクチュエータを対策品に交換し、クラッチカバーの交換時期を知らせる警告機能を追加する。
②全車両、AGSアクチュエータを対策品に交換する。
③全車両、セレクトピストンを対策品に交換する。
④全車両、クラッチケーブルアンカを点検し、
(1)クラッチケーブルアンカとレリーズフォークのスリット方向が一致している場合は、AGSアクチュエータを新品に交換、クラッチケーブルアンカを対策品に交換する。
(2)一致していない場合は、クラッチケーブルアンカを対策品に交換する。
⑤全車両、ワイヤハーネスの損傷状況を点検し、損傷が認められない場合は、ワイヤハーネスにプロテクタを追加して正しく配索する。損傷が認められた場合は、ワイヤハーネスを対策品に交換する。
⑥全車両、セレクタアッシのコネクタを点検し、
(1)①被水痕が認められる場合は、セレクタアッシとインパネハーネスを対策品に交換する。
②被水痕が認められない場合は、セレクタアッシのコネクタに防水カバーを追加し、インパネハーネスに防水対策を実施する。
(2)メインハーネスのコネクタに、防水カバーが装着されていない場合は、メインハーネスのコネクタに防水カバーを追加する。

4、不具合件数:①584件、②117件、③434件、④163件、⑤5件、⑥78件

5、事故の有無:①~⑥までなし

6、対象車輌:5車種5型式
キャリイ、エブリイ NV100クリッパー(日産)、スクラム(マツダ)、ミニキャブ(マツダ)

7、製造期間:平成26年8月18日~平成30年8月3日

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[ 2018年11月 1日 ]

 

 

 

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