アイコン 3月の現代自+起亜の中国販売35%増・・・

 

 

3月、韓国勢の中国での自動車販売がやっと回復過程に入ったようだ。昨年3月から韓国でのTHAAD配備における中国不買運動に晒され、今年3月で一巡し、その反動もあり大きく増加した。しかし、16年とは比べようにもならないが景気付けにはなり最悪期は脱したと見られる。

昨年の現代自動車と傘下の起亜自動車グループは、米国でも韓国でのリコール隠し問題からかマイナス10.5%の127万台となっており大市場でのWマイナスは痛かった。
また、中国では現代が、一昨年秋に生産キャパ30万台の河北工場を新設稼動させ、昨秋にも同じく30万台の重慶工場を新設稼動させている。両社合計の年生産キャパは260万台以上に達しており、今年は工場稼働率アップを最優先に、利益度外視してでも販売台数を増やしたいところだろうか。
現代は先日、新型SUVを上海で発表、市場投入して回復を確かなものにする予定。

なお、米国とのFTA再交渉では、韓国が米朝会談をお膳立てしたことが高く評価され、また、日本と違い外交努力効果もあり、鉄鋼輸出の現行量からの3割減だけとなっている。

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自動車は米国での昨年両社合計で約127万台販売、その半分以上を韓国から輸出している。しかし、自動車輸出に対する再交渉はなかったことから、韓国では再交渉は大成功だったとしている。

(100%と米国と共にある日本は、トランプが貿易赤字の元凶国だとして今に至るまで再三批判している。鉄鋼輸出では同盟国として唯一25%の関税を賦課され、今後、控える日米通商交渉では先が思いやられるものになっている)

 

中国市場 現代+起亜の販売台数
 
2016年
2017年
2018年
 
販売台数
前年比
販売台数
前年比
販売台数
前年比
1月
123,900
-22.3%
110,100
-11.1%
90,200
-18.0%
2月
92,800
-21.7%
91,200
-1.7%
57,100
-37.3%
3月
152,100
-6.4%
72,000
-52.6%
97,500
35.4%
4月
146,900
0.5%
51,100
-65.2%
 
 
5月
150,500
16.7%
52,500
-65.1%
 
 
6月
142,200
45.5%
54,100
-61.9%
 
 
7月
111,000
31.8%
70,000
-36.9%
 
 
8月
124,100
29.0%
76,000
-38.7%
 
 
9月
159,200
20.3%
125,000
-21.4%
 
 
10月
160,000
1.3%
122,500
-23.4%
 
 
11月
206,500
14.5%
144,900
-29.8%
 
 
12月
222,800
3.7%
175,200
-21.8%
↓ 3月までの累計
年計
1,792,000
6.7%
1,144,600
-36.1%
244,800
-10.4%
2016年は過去最高
・中国汽車工業協会発表分
・韓国からの輸出車は除く(多くはない)。

 

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[ 2018年4月14日 ]

 

 

 

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