アイコン スルガ銀行 決算修正で前期比利益▲83%ダウン

 

 

スルガ銀行は6日、5月16日に公表した2018年3月期連結決算を訂正すると発表した。

スマートデイズが取り扱っていたかぼちゃ馬車のシェアハウス関連融資で判明している審査書類の改ざんなどの不正が、ほかの中古アパートやマンション関連の融資でも行われていた可能性が浮上している。

監査法人の指摘に応じて、将来の貸し倒れに備えた引当金を約203億円積み増した。この結果、2018年3月期の連結純利益は前期比▲83.6%減の69億88百万円と、訂正前(210億65百万円)の3分の1程度に落ち込んだ。公表済みの決算を大幅に訂正するのは異例。

金融庁の査察を受け、監査法人も慎重になっていると見える。

不動産担保融資であり、融資先の信用不正による融資であったとしても、担保評価が適正に行われていれば、世の中、地価上昇もあり、最終的に取りはぐれることはない。

ただし、担保評価で時価の8割までの融資額に限る(スマートデイズがオーナーに売却した際、評価を改ざんし、売却価格の全額融資を行った可能性もある)。

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2021年以降は不動産価格の上昇がアベノミクスの終焉を向かえ、下落する可能性が高い。元利返済が滞る分は早期処理が望まれる。不良債権先の債権を担保付で一括売却しても50%は取り戻せるだろう。条件は都心部か都心部近郊に担保物件が所在していること。

その時は、繰り入れ益が発生する。ただ、リスク商品で稼いできた同行であり、金融庁の目が光っており、今後はリスク商品の新規取扱高は大幅に減少するものと見られ、収益そのものが減少することが予想される。
金融機関がリスク商品に手を出さなければならない超長期の低金利とマイナス金利政策にも問題がある。
同行は以前からリスク商品を取り扱い成長してきた銀行であり、それは経営陣が陣頭指揮しているもの。

前回記事
http://n-seikei.jp/2018/06/post-52040.html

 

スルガ銀行
連結/百万円
発表日
経常収益
経常利益
当期利益
前期実績
 
145,753
58,222
42,627
業績予想
2月7日
 
61,500
43,000
業績予想修正
5月8日
 
30,800
21,000
3月決算
5月16日
156,278
30,871
21,065
決算修正
6月6日
156,278
10,525
6,988
修正決算と前期比
7.2%
-81.9%
-83.6%
修正決算と2/7業績予想比
 
-82.9%
-83.7%

 

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[ 2018年6月 7日 ]

 

 

 

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