資生堂 第一四半期から上っ離れの好業績 中国が爆発的回復へ
カネボウとともに早くから中国に進出し、中国女性に化粧のすばらしさを教えた資生堂、しかし、尖閣問題で不買運動にさらされ、欧米化粧品大手メーカーの台頭やネガテイブキャンペーンで失墜、国内まで失墜しそうな雲行きに、数々の構造改革をやり遂げてきた。
そうしたなか、インバウンドが相乗効果を果たしている。中国での知名度は中年女性たちに多くあり、訪日客が帰国して、資生堂製品の良さを見直し、若い女性たちも追随しているようだ。
韓国の化粧品大手に急成長したアモーレバシフィック、韓流ドラマが中国で持て囃され、韓流ドラマ女性俳優を多用したCMを中国で流し続け、同社の化粧品が飛ぶように売れていた。しかし、昨年3月のTHAAD配備問題で、貿易制裁と韓流ドラマ放映禁止、韓国製品不買にさらされ暴落した。
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同社は、中国市場で資生堂と入れ替わり台頭してきたものの、今は逆の立場になっている。
同社は第一四半期について、国内化粧品市場も回復基調が継続したことに加え、増加傾向が続く訪日外国人によるインバウンド需要もあり、堅調に推移した。
海外化粧品市場は、国によりばらつきがみられる欧州は弱い成長にとどまり、米州は成長が鈍化しているものの、中国やその他アジアでは堅調な成長が継続したとしている。
<資生堂第一四半期業績内容>
連結/億円
|
売上高
|
前期比
|
営業利益
|
前期比
|
営業利益率
|
日本事業
|
118,661
|
17.0%
|
31,828
|
59.0%
|
26.8%
|
中国事業
|
45,640
|
28.7%
|
14,805
|
124.8%
|
32.4%
|
アジアP
|
17,058
|
16.1%
|
3,230
|
-1.0%
|
18.9%
|
米州
|
28,167
|
-4.8%
|
-4,588
|
(▲4080)
|
|
欧州
|
25,057
|
11.7%
|
-1,290
|
(▲3426)
|
|
トラベルリテール
|
21,407
|
41.9%
|
5,444
|
13.7%
|
25.4%
|
プロ用
|
4,835
|
-55.0%
|
96
|
-78.2%
|
2.0%
|
その他
|
2,932
|
-4.0%
|
-945
|
(▲2244)
|
|
調整
|
|
|
-1,437
|
|
|
総合計
|
263,757
|
13.5%
|
47,143
|
95.3%
|
17.9%
|
資生堂
|
|||||
連結/百万円
|
売上高
|
営業利益
|
←営利
|
税前利益
|
帰属利益
|
17/12期Q1
|
232,457
|
24,133
|
10.4%
|
23,885
|
13,999
|
18/12期Q1
|
263,760
|
47,144
|
17.9%
|
47,221
|
28,870
|
18Q1/17Q1
|
13.5%
|
95.4%
|
|
97.7%
|
106.2%
|
18/12期予想
|
1,033,000
|
90,000
|
8.7%
|
90,000
|
54,000
|
18予/17比
|
2.8%
|
11.9%
|
|
12.0%
|
137.4%
|
17/12期
|
1,005,062
|
80,437
|
8.0%
|
80,327
|
22,749
|
16/12期
|
850,306
|
36,780
|
4.3%
|
37,174
|
32,101
|
15/12期
|
763,058
|
37,680
|
4.9%
|
37,588
|
23,210
|
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[ 2018年5月14日 ]