同社は旧日本興業銀行系の常和興産グループの持株会社で社名変更した会社。２０１９年のHISによる買収=TOB工作に対して同社経営陣はEBO(エンプロイー・バイアウト)で対抗、役員らは（株）チトセア投資を設立してローンスターから１５１０億円借り入れ、ロースターがユニゾＨＤの優先株を引き受け５５０億円調達、計２０６０億円あまりを調達して、ユニザＨＤを（株）チトセア投資が買収し株式を非公開とした。

そうしたなか２０２０年に入ると新コロナ事態が発生、ホテル事業の業績は大幅ダウン、ローンスターへの借入金返済もあり、同社は資金繰りを大幅に悪化させ、今５月償還予定の社債１００億円の償還金もなく、借り換え社債発行も引き受け手もなく、今回の事態に至った。

なお、民事再生に向け同社は(株)日本産業推進機構グループとスポンサー支援の基本契約を締結している。

また、民事再生であるため、同社の事業は変わらず営業されている。

さらに、グループ会社の４社は民事再生を申請しておらず、平常どおり営業されている。

再生債権の届出期間は令和5年7月7日まで。

再生債権の一般調査期間は令和5年8月14日から令和5年8月21日まで。

事件番号は令和5年（再）第8号となっています。

既報記事

ユニゾホールディングス(株)（東京）／民事再生申請　負債１２６２億円　倒産要約版