2019年10月に設立された（株）テックアットは、主にECサイト運営を行っており、当初は内装設計事業も手がけていた。しかし、2020年に新型コロナウイルスの影響で事業が停滞し、2020年9月には約3000万円の売上高と約5000万円の赤字を記録。

2021年9月には福岡天神店をオープンし、ネット通販限定商材を扱う「new me（現：canme）」として展開。さらに、実店舗とECサイトを組み合わせたプロモーションを行い、知名度を高め、投資家からの出資を募って規模拡大を目指していた。

しかし、自社商品を陳列する顧客企業に対して売上保証を提供していたため、販売できない商品が増えて買取費用が増大し、資金に困難が生じた。さらに、売上が低迷し、2023年7月には役員全員が辞任。さらに、8月にはコラボショップの休業などの問題が発生し、8月30日に全店舗を閉店し、事業活動は停止状態となり、今回の事態となった。

この破産手続きに関しては、選任された足立学弁護士が破産管財人として担当することが決定されている。