アイコン 7月の首都圏の新築分譲マンション発売14.2%増の2,591戸 平均価格9940万円


不動産経済研究所の調べによると、7月の首都圏の分譲マンションの発売は前年度月費14.2%増の2,591戸。昨年10月来9ヶ月ぶりに増加した。

◎平均価格9,940万円、m2単価144.9万円。いずれも50%超の上昇率。
◎初月契約率は74.8%、14.1Pアップ。2ヶ月ぶりの70%台。

7月は、港区浜松町の世界貿易センタービル跡地等の大規模再開発における超高級マンションの発売がなされた影響が首都圏全体の発売平均額を大幅に増加させたもの。超高額だが海外投資家も注目物件、数次の販売だが、そのたび即売されている。
晴海のマンションも高額だが平均価格水準。比較して安価な他県のマンション価格、首都圏全体の平均価格を大きく押し上げるほどではない。
7月は都区部の販売戸数シェアが60%と高いことも平均価格を押上げている。

 

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1、発売戸数
発売戸数前年同月比で323戸増、率にして14.2%増の2,591戸だった。
対前月の1,906戸比では685戸増、率にして35.9%の大幅増となった。

2、初月契約率
首都圏マンションの初月契約率は74.8%、前年同月比14.1ポイントアップ、前月比では7.0ポイントアップ。
23年6月は67.8%、5月は74.3%、4月は73.7%、3月は79.5%。

3、地域別発売戸数とシェアおよび契約率
東京23区は1,542戸、シェア59.5%、契約率は81.5%
東京都下は149戸、シェア5.8%、契約率は58.4%
神奈川県は238戸、シェア9.2%、契約率は55.5%
埼玉県は196戸、シェア7.6%、契約率は43.4%
千葉県は466戸、シェア18.0%、契約率は81.1%
東京都のシェアは65.3%。

4.平均価格・m2単価
戸当り平均価格は9,940万円、1m2当り単価は144.9万円。
前年同月比では平均価格は3,561万円(55.8%)のアップ、m2単価は48.7万円(50.6%)のアップ。
前年同月比では平均価格、m2単価ともに5ヵ月連続のアップ。

5、地域別平均価格・m2単価
東京23区は平均価格13,340万円、㎡当たり平均単価は191.7万円、(平均価格は前年同月比84.8%アップ、平方メートル単価は70.4%%アップ)、
都下は5,807万円、84.0万円(9.4%アップ、9.8%アップ)、
神奈川県は5,633万円、87.9万円(▲3.3%ダウン、▲0.6%ダウン)、
埼玉県は4,579万円、73.7万円(▲23.4%ダウン、▲14.9%ダウン)、
千葉県は4,465万円、63.7万円(▲3.5%ダウン、0.6%アップ)。

6、即日完売物件(7物件648戸)
(1)HARUMI FLAG PARK VILLAGE T棟 1期297戸
東京・中央区10,219万円 134.0万円 平均15.3倍 最高142倍

(2)HARUMI FLAG SUN VILLAGE T棟 1期276戸
東京・中央区8,634万円 120.3万円 平均15.3倍 最高142倍

※HARUMI FLAG SUN VILLAGEは東京五輪村跡地、当部分は三井不動産系が開発から販売まで担当している。三井は強気、50階建、結構、高く販売している。

7..超高層物件
7月の超高層物件(20階以上)は12物件・808戸、契約率88.2%(前年同月は14物件314戸、契約率75.5%)。
貧富の差が拡大するほどに、所得は富裕層に集積され高額物件が売れる。

超高額物件の浜松町の貿易センタービル一帯の再開発地のWORLD TOWER RESIDENCEは、世界貿易センタービル+鹿島+三井不動産系+三菱地所系+東京建物の5社が事業主、46階建、全389戸。販売価格帯は16,300万円(坪単価1,009万円)~32,790万円(坪1,287万円)まで。発売毎に飛ぶように売れている。

8、販売在庫数
7月末時点で4,850戸、
前月末比▲101戸の減少、23年6月末は4,951戸だった、
22年7月末は5,126戸。

9、8月の発売戸数予測
23年8月の発売戸数は1,500戸程度の見込み。
22年8月は1,162戸、21年8月は1,940戸、20年8月は1,669戸。


 

[ 2023年8月23日 ]

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