アイコン 台湾積体電路製造(TSMC) 熊本県の新工場で地元から約800人を雇用


半導体受託生産最大手の台湾積体電路製造(TSMC)の魏哲家最高経営責任者(CEO)は19日、熊本県菊陽町に建設している新工場の従業員について、これまでに約800人を地元から雇用したと述べた。
10月から新工場への製造装置の搬入を始め、2024年末の量産開始に向けて準備が計画通りに進んでいると強調した。

この日、台湾で開いた2023年7~9月期の決算説明会で投資家らに報告した。
 TSMCの子会社JASM(菊陽町)が運営する新工場は約1700人を雇用する予定で、当初計画から変更はないとしている。

 従業員は新卒・中途採用者のほか、TSMCからの出向、JASM(事業運営会社、TSMCやソニー等出資の合弁会社)に出資しているソニーグループからの派遣と、アウトソース(外部委託)で構成予定。

これまでにTSMCからの出向者約400人が熊本入りしたほか、今春入社したJASMの1期生125人が台湾での研修を終えて、新工場での勤務を始めている。

これまでに雇用した人以外に、JASMは来春入社の新卒採用として250人超に内定を出している。
 新工場は既にオフィス棟の一部を供用しており、工場棟は年末ごろ完成予定。
製造装置の搬入や設置と並行して試作ラインを立ち上げる計画で、2024年末に回路線幅12~16ナノメートル(ナノは10億分の1)と22~28ナノメートルのロジック半導体の生産を始める予定。

 

スポンサーリンク

<TSMC(台湾積体電路製造)の熊本工場の概要>
TSMCはファンドリーメーカーでシステム半導体専業、世界シェア55%
運営と投資:TSMC+ソニー+デンソー出資の「JASM」
所在地:熊本県菊陽町「セミコンテクノパーク」に近接
 (近隣ではSONYと東京エレクトロンが操業中)
総投資額:86億ドル(1兆28百億円/149円)
政府補助金:4,680億円
工場:約21万平方メートル、東京ドーム4.5個分
主に22~28ナノのシステム半導体製造
2013年12月完成
2014年12月、商業ベースで初出荷予定
総従業員数:約1700名(予定)
施工:鹿島建設
以上、

2022年の半導体市場は前年比1.1%増の6017億ドル(約77兆円)(ガートナー版)。
日本政府は半導体生産工場のために総額7兆円補助の計画
TSMCは、菊陽町の第一工場の近くに第2工場の建設を計画している。第2工場では6ナノ前後のシステム半導体を製造する予定と報じられている。

①WDとキオクシアの合併推進、日本産業銀行含む銀行勢の融資
  現在推進中
②米マイクロン広島工場の最新設備への更新に対する補助
  元エルピーダメモリの福山工場 、政府補助 1900億円
③最先端半導体製造を国家事情として「Rapidus(ラピダス)」(千歳工場)設立
  トヨタ、NTT、ソニー、NEC、SB、デンソー、キオスクシア、三菱UFJ銀行の8社
 IBM製2ナノ製造装置導入、
技術に2兆円、生産ラインに3兆円の計5兆円(~30年)
政府補助金は順次、
まずは研究に700億円政府補助。

④SONY菊陽工場(Cmosセンサー)の増設新工場
⑤TSMCへの巨額補助
⑥車両向けパワー半導体のルネサスは孤軍奮闘?

目的のシステムを動かすためのシステム半導体(米勢圧倒)
  システム半導体の生産受託TSMC圧倒
システム半導体を効率よく動かすためのメモリ半導体(汎用性あり、韓国勢2社圧倒)

1023_02.jpg

[ 2023年10月23日 ]

スポンサーリンク
  

 

 


HTML Comment Box is loading comments...



※記事の削除等は問合せにて。

スポンサーリンク
 

 

関連記事

  • この記事を見た人は以下も見ています
  •  

 

 



PICK UP


破産・小口倒産一覧