(有)菊地商店(栃木)/自己破産へ 那須のチョコ屋さん カカオ豆暴騰、チョコ再値上げ必至
栃木に拠点を置く、(有)菊地商店が自己破産の準備に入ったことが判明した。
負債総額は約1億円。
以下要約。
スクロール→
倒産要約版 JC-NET版 |
||
1 |
破綻企業名 |
(有)菊地商店 |
2 |
本社地 |
栃木県那須郡那須町大畑397 |
3 |
代表 |
菊地昭夫 |
4 |
創業 |
1967年 |
5 |
設立 |
2006年1月. |
6 |
資本金 |
300万円 |
7 |
業種 |
チョコレート製造業、直売、ネット販売 |
8 |
売上高 |
2022年5月期、約1.2億円 |
9 |
破綻 |
2024年1月9日. |
事業停止/自己破産申請の準備中 |
||
10 |
委託弁護士 |
戸野俊介弁護士(戸野・田並・小佐田法律事務所) |
電話:0287-74-3308 |
||
11 |
裁判所 |
未定 |
12 |
負債額 |
約1億円 |
13 |
破綻事由 |
同社は那須のチェコレート屋さん。手作り用の「割チョコ」は同社のヒット商品だった。しかし、競争激化で売上高は低迷、今般の原料のカカオ価格高騰で採算性も悪化させ、赤字が常態化、資金繰りにも窮するようになり、また代表が高齢でもあり、事業継続を断念した。 |
<チョコレートの再値上げ必至>
岸田プレミアム=超円安政策
カカオ豆:チョコの原料と同じココア
米シカゴでのココアの商品先物相場は、新コロナ前より現在はドル相場で75%上昇している。
日本価格は超円安の岸田プレミアムが上乗せられ、新コロナ前の価格の2.4倍となっている。
カカオ豆・・・発酵・乾燥し、砕いて皮などを取り除き、炒って磨り潰しペースト状にしてから固形化(カカオマス)し、ココアバター(カカオ豆の油脂)やミルク、砂糖を加えて固形にしたものがチョコレート。
カカオマスからココアバターの一部を取り除いてパウダー状にしたものがココア。
指標のココアが上がる原因はカカオ豆の高騰・暴騰
カカオ豆の産地は西アフリカのコートジボワール(旧象牙海岸)が世界の生産量の40%を生産している。
スクロール→
ココア USD/T(トン) |
日本価格 |
カカオ豆 |
||
シカゴ商品取引所 |
対ドル円 |
日本価 |
ドル/㎏ |
|
19/12. |
2,519 |
109 |
274,571 |
2.60 |
20/12. |
2,603 |
103 |
268,109 |
2.41 |
21/12. |
2,520 |
113 |
284,760 |
2.38 |
22/12. |
2,600 |
134 |
348,400 |
2.51 |
23/12. |
4,196 |
143 |
600,028 |
4.21 |
24/1/16. |
4,429 |
147 |
651,063 |
|
新コロナ前比 |
75.8% |
34.9% |
137.1% |
|
↑カカオ豆価格は世界銀行公表値
★ カカオ豆の生産はコートジボワールが40%を生産しほかの生産国を圧倒している。
同国はクーデター国でもなし、ウガンダ・中央コンゴのように大洪水の話も聴かない。米ハゲタカが暴騰させ遊んでいるのだろうか。それとも天候不順だったのだろうか。
12月の報道によると、中国とインドのチョコ需要が急増し、カカオ豆が急騰しているそうだ。
スクロール→
カカオ豆の生産量の多い国ランキング 2020年 |
||
順位 |
国名 |
生産量(千トン) |
1 |
コートジボワール |
2,200 |
2 |
ガーナ |
800 |
3 |
インドネシア |
739 |
4 |
ナイジェリア |
340 |
5 |
エクアドル |
328 |
6 |
カメルーン |
290 |
7 |
ブラジル |
270 |
8 |
シエラレオネ |
193 |
9 |
ペルー |
160 |
10 |
ドミニカ共和国 |
78 |