令和６年４月１８日分の破産・倒産情報、破産・小口倒産一覧を掲載します。

2023年度には、歴史的な円安が続き、食材価格や人件費などのコストが上昇しています。これが食品業界に圧力をかけており、倒産件数が前年比16.3％増の653件に達しました。このうち、新型コロナ関連の倒産は288件で、物価高関連の倒産は102件に上りました。

業態別では、製造業、卸売業、小売業すべてで倒産が増加しました。特に小売業は消費者の控えめな消費と価格転嫁の難しさから増加率が高かったようです。

倒産の多くは1千万円未満の資本金や負債額が1億円未満の企業によるもので、法的倒産が大部分を占めています。販売不振が最も多い倒産原因であり、不況型の倒産が全体の8割を占める状況です。

さらに、地域別では北海道と北陸を除く7地区で倒産が増加しました。特に関東や中部などでは倒産が目立っています。このように、食品業界はコロナ禍の影響や物価上昇などの厳しい状況に直面しており、厳しい経営環境が続いています。