アイコン 大林組 24/3期決算 増収減益 10年業績推移 受注状況


同社は当期の国内建設市場について、為替の変動や原材料価格の高騰等が企業の設備投資意欲を減退させる可能性はあるものの、政府が推進する半導体等特定重要物資のサプライチェーンの強靭化政策に基づく民間工事の増加や、2014年から続く国土強靭化の公共投資は堅調に推移しており、公共工事の発注を背景として当面は底堅い受注環境が見込まれていると見ている。

スポンサーリンク

スクロール→

1802 大林組/百万円 日本方式

 連結

売上高 

営業利益

利益率

経常利益

帰属利益

15/3.

1,773,981

48,388

2.7%

59,913

28,695

16/3.

1,777,834

106,380

6.0%

111,208

63,437

17/3.

1,872,721

133,742

7.1%

140,106

94,501

18/3.

1,900,655

137,800

7.3%

143,951

92,662

19/3.

2,039,685

155,480

7.6%

163,054

113,155

20/3.

2,073,043

152,871

7.4%

159,005

113,093

21/3.

1,766,893

123,161

7.0%

128,784

98,780

22/3.

1,922,884

41,051

2.1%

49,844

39,127

23/3.

1,983,888

93,800

4.7%

100,802

77,671

24/3.

2,325,162

79,381

3.4%

91,515

75,059

24/23

17.2%

-15.4%

 

-9.2%

-3.4%

25/3

2,510,000

93,000

3.7%

98,000

87,000

25/24

7.9%

17.2%

 

7.1%

15.9%

 ↓同社の売上高構成は建築が74.1%、土木は20.9%、うち海外が24.7%となっている。官庁土木は利益が保証されているが、建築は民間が主で競争入札、工事の失敗もあり、なかなか利益が出せなくなってきている。

大林組 連結、売上高とセグメント利益 /百万円

売上高

 

売上高

前年比

営業利益

前年比

営利率

構成

国内建築

1,264,181

19.7%

24,204

-29.5%

1.9%

54.4%

海外建築

457,818

33.1%

12,942

149.9%

2.8%

19.7%

国内土木

369,367

7.5%

26,389

21.4%

7.1%

15.9%

海外土木

115,396

11.0%

-3,782

 

 

5.0%

建設小計

2,206,762

19.4%

59,753

-7.6%

2.7%

94.9%

不動産開

66,888

-20.3%

18,277

-32.1%

27.3%

2.9%

その他

51,509

-1.6%

1,349

-37.8%

2.6%

2.2%

調整

3

 

2

 

 

 

合計

2,325,162

17.2%

79,381

-15.4%

3.4%

100.0%

 ☆大型工事で失敗すれば、すぐ数百億円すっ飛ぶが、経営資源がこうした後ろ向きに傾注し、その損失も莫大。大型工事を担う現場所長の質が落ちているのだろう。ゼネコン各社に現場のチェック機能がなくなったようだ。

以前、建築工事に従事していたとき、現場進捗に応じて設計検査と会社検査が行われ、竣工前検査では会社検査、設計・オーナー検査が行われていた。官庁の大型工事の場合は官庁検査もあっていた。また、超大型工事では現場に設計の出先事務所が常時チェックしていたことを思い出す。


大林組 連結 工事関係損失引当金の計上額/百万円

 期

工事損失引当金

完成工事補償引当金

合計

17/3.

7,751

3,048

10,799

18/3.

5,209

4,114

9,323

19/3.

1,968

4,365

6,333

20/3.

12,694

4,313

17,007

21/3.

13,551

2,975

16,526

22/3.

53,146

3,138

56,284

23/3.

43,205

3,004

46,209

24/3.

33,149

3,155

36,304

 

大林組(単体)/期中受注 /百万円

 

23/3.

24/3.

前期比

建築官庁

80,786

72,891

-9.8%

建築民間

1,012,315

1,121,934

10.8%

 国内建築計

1,093,101

1,194,825

9.3%

海外建築

18,909

3,746

-80.2%

建築計

1,112,010

1,198,571

7.8%

土木官庁

146,915

213,329

45.2%

土木民間

133,214

114,748

-13.9%

 国内土木計

280,129

328,077

17.1%

海外土木

62,845

48,542

-22.8%

土木計

342,974

376,619

9.8%

 官庁工事計

227,701

286,220

25.7%

 民間工事計

1,145,529

1,236,682

8.0%

 海外工事計

81,754

52,288

-36.0%

建設計

1,454,984

1,575,190

8.3%

不動産開発

38,910

26,358

-32.3%

合計

1,493,894

1,601,548

7.2%

・海外工事はほとんど海外関係会社で受注している。

 

鹿島建設 (単体) 売上高 /百万円

 

23/3.

24/3.

前期比

建築

1,086,206

1,104,233

1.7%

土木

301,622

363,333

20.5%

建設計

1,387,828

1,467,566

5.7%

不動産事業

44,945

85,383

-

合計

1,432,773

1,552,949

8.4%

 

大林組(単体)/期末受注残 /百万円

 

23/3.

24/3.

前期比

建築官庁

121,322

121,045

-0.2%

建築民間

1,609,020

1,569,891

-2.4%

 国内建築計

1,730,342

1,690,936

-2.3%

海外建築

18,048

15,794

-12.5%

建築計

1,748,390

1,706,730

-2.4%

土木官庁

340,208

397,789

16.9%

土木民間

210,080

193,986

-7.7%

 国内土木計

550,288

591,775

7.5%

海外土木

77,567

97,089

25.2%

土木計

627,855

688,864

9.7%

 官庁工事計

461,530

518,834

12.4%

 民間工事計

1,819,100

1,763,877

-3.0%

 海外工事計

95,615

112,883

18.1%

建設計

2,376,245

2,395,594

0.8%

不動産開発

-

4

-

合計

2,376,245

2,395,598

0.8%

 

[ 2024年5月16日 ]

スポンサーリンク
  

 

 


HTML Comment Box is loading comments...



※記事の削除等は問合せにて。

スポンサーリンク
 

 

関連記事

 

 



PICK UP


破産・小口倒産一覧