戸田建設、東京の超高層建築現場で鉄骨工事の自動化技術を導入
戸田建設(株)は、東京都中央区のTODA BUILDINGにおいて、新たな鉄骨工事の自動化技術を実証施工しました。この取り組みは、従来の鉄骨工事における課題を解決し、作業の効率化と安全性の向上を図るものです。
技術の導入と効果
実証施工では、戸田建設が開発した「タワークレーン3次元自動誘導システム」や「吊荷旋回制御装置」、さらには「仮ボルト不要接合工法」などの技術に加え、新たに開発された「タワークレーン遠隔操作システム」や「ARマーカー」を活用しました。これにより、鉄骨部材の揚重作業を自動化し、作業の安全性と効率を大幅に向上させることに成功しました。
実証施工の成果
具体的には、タワークレーンの自動および遠隔操作によって、高所での危険な作業を減少させ、揚重作業の安全性を確保しました。また、ARマーカーを使用した測位技術により、鉄骨部材の正確な位置合わせを効率的に行いました。さらに、仮ボルト不要接合工法によって作業時間を短縮し、施工の効率化を実現しました。
展望
今後は、戸田建設はこれらの技術をさらに発展させ、建設工事全体での自動化施工を推進していく予定です。特に、タワークレーン遠隔操作システムの活用拡大や、PCa工事への技術応用を進めることで、労働環境の改善と作業効率の向上を目指しています。
この取り組みは、建設業界における技術革新の一例として注目されており、今後の進展が期待されています。
https://www.toda.co.jp/news/2024/20240626_003369.html