農中、1.8兆円の巨額赤字 外債損失処理で 来期は黒字転換見通し
農林中央金庫は5月22日、2025年3月期の連結決算で、最終損益が1兆8078億円の赤字に陥ったと発表した。巨額の赤字は、含み損を抱えていた外国債券などの資産を大幅に処理したことが主因。リスク資産の圧縮を進めた結果、財務の健全性を優先した格好だ。
農中は近年、海外金利の急激な上昇により、外債ポートフォリオの評価損が膨らんでいた。これに対し、2025年3月期において一括して処理を進めたことで、損失が表面化した。特に米国債を中心に含み損が拡大していたとみられる。
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一方、2026年3月期の業績見通しについては、最終黒字300億~700億円程度への回復を見込む。損失処理の一巡や、投資ポートフォリオの見直しによる収益性の改善が反映される見通しだ。
農中は全国の農協・漁協の資金を運用する中核金融機関であり、その動向は農業・漁業分野を含めた国内金融市場への影響も大きい。今回の巨額赤字の決算は市場に衝撃を与えた一方で、財務の立て直しに向けた一歩とも位置づけられる。今後の資産運用方針やリスク管理体制の強化が注目される。
[ 2025年5月23日 ]
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